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Vol.9 ヌタウナギ

2016.10.1

浅い海から水深740mくらいまで住んでいる深海魚で、韓国では食用になるなど、資源として利用されていますが、日本ではメジャーな食用魚ではないため、食べる機会も少ないですね。竹島水族館には毎年搬入されるのですが、こちらから漁師さんに「持って来てね」とお願いしないとやってこない。これは、ヌタウナギが体からヌタヌタを出す為、漁師さんも嫌がるのです。

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当初、先輩方から「食べていいよ」と貰い、仕事が終わる夕方まで置いておきましたが、持ち帰るとまだ生きていました。早々と調理にかかったところ、ヌタヌタを出して、まな板上は大惨事に。ヌタヌタと格闘しながら捌いて、やっと身のブツ切り状態にしてもグネグネと動いて、ものすごい生命力だ!と、感激と驚きと少しの恐怖を覚えています。

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このヌタヌタは、絡みつくと本当に厄介で、漁師さんが嫌がるのも良く分かります。

まな板や手に絡みついたヌタヌタの処理が終わって落ち着いたところで調理開始です。身に塩コショウをして、フライパンで焼くというシンプルな調理で頂きましたが。身に弾力がある程もの凄くしっかりしていて、魚を食べているというよりも、歯応えよくしてコリコリにした鶏ササミというような感じ。食用になっているだけあって、味付けなどしっかり調理すれば、おいしいのでしょう。

味よりもヌタウナギの生命力に驚かされました。

著者プロフィール

三田 圭一 (さんだ・けいいち)

名古屋コミュニケーションアート専門学校 卒業後、竹島水族館 入社
入社年からグルメハンターとして試食開始。

担当:淡水生物、海水魚、深海生物、サンゴ、カブトガニ、クラゲ、の担当を経て、現在はアシカ(ショー含む)と両生類爬虫類、深海生物、ゲテモノ食をメイン担当。

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