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Vol.20 美味しい深海魚は多い

2017.8.30

今回の内容は、9月から始まる耐震工事のことを絡めてお話ししようと思っていたのですが、
なんと、副館長が先を越して書いてしまったという衝撃事実を笑顔で知らされたので、どうしようか迷いに迷いました。コノヤロウですね。いつも、どうぶつのくにの原稿は副館長とどちらが先に書いて送るかで競いながらやっています。別に仲が悪いわけじゃないからね。今回は先を越されてしまいました。

さて本題ですが、時々このような事を言われることがあります。

「深海生物は貴重なのに食べても良いのですか?」

「貴重な深海生物を食べるなんて」

たしかに貴重な深海生物もいますし、そもそも生物全般、貴重なものであることは間違いありません。おっしゃるとおりです。

そのなかでも、珍しい種類や水族館的展示価値のある種類などは貴重種・珍種などと扱われVIP待遇となります。しかし、深海生物と言ってもかなりの種類があり、生息数が少ない種や多い種など様々。皆さんも知らないうちに“深海魚を食べている”ことがあり、身近なところで出会っていることもあります。

深海魚高級部類のキンメダイなどは、絶品ですね。ゲテモノグルメハンターとしては、涙が出るほど美味しく、旨味で口の中がトロけてしまうほどの絶品魚種。キンメダイをしっかりと意識認識して食べたのは2~3年ほど前のことで、食べた時は、「訳の分からない生き物や美味しくないオオグソクムシなんか食べている場合じゃない!なぜ、こんなにも旨いものを今まで食べに来なかったのだ!仕事なんて休んで、絶品グルメ旅に来れば良かった!」と泣きながら食べ、心底大後悔をしたほどでした。本当、美味しかった。
他にも高級魚アカムツ(ノドグロとも呼ばれています)の生息水深は100m~200m、サクラエビは水深300mまで行き深海生物の仲間に入りますし、ウナギも深海部まで行きます。

ここ蒲郡市では、深海生物は一般家庭でも食されており身近な食材です。アオメエソ(通称メヒカリ)は唐揚げが最高に美味しいし、アカワガと呼ばれているユメカサゴもスーパーの鮮魚コーナーで売られています。タカアシガニも売られています。

鮮魚コーナーで売られているユメカサゴ

深海魚というとグロテスク・貴重・珍しいなどのイメージがありますが、漁獲量が多く食用にされていたり、とても美味しい種類や、更には高級食材として扱われる深海生物もいます。蒲郡のように地方では身近な食材であったりもします。

深海生物とは気づかず(知らず)食べている事もあるんです。

著者プロフィール

三田 圭一 (さんだ・けいいち)

名古屋コミュニケーションアート専門学校 卒業後、竹島水族館 入社
入社年からグルメハンターとして試食開始。

担当:淡水生物、海水魚、深海生物、サンゴ、カブトガニ、クラゲ、の担当を経て、現在はアシカ(ショー含む)と両生類爬虫類、深海生物、ゲテモノ食をメイン担当。

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