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Vol.6 インコの性別

2012.9.12

最近、スマホの「漢字ゲーム」にはまっています。
漢字の読み方を答えるゲームですが、その動物分野で「背黄青鸚哥」と出ました。
これは、何と読むでしょう?

 

 

答えは「セキセイインコ」です。
日本に最初に来たこの小鳥は背中が黄色と青だったそうで、見た目そのままが和名になったということでした。
金剛鸚哥はコンゴウインコで、金剛というのは、キラキラ輝く色をさします。
金剛石はダイヤモンドです。光り輝くインコですね。ステキ!!

 

 

ところで、彼ら、インコ・オウムの仲間はオスとメスは同じ色と模様です。
どうやって見分けるのでしょう。
セキセイインコは、くちばしの根元の鼻の穴のまわりのまるっこいかたまり、ロウ膜の色がオスは青、メスは茶色です。
オウムの仲間(オオバタン、タイハクオウム、キバタンなど)は眼の奥の瞳の色がオスは紺色、メスは茶色などと言われています。

 

 

区別ができない鳥はどうやって見分けるのでしょう?
オスとメスのペアにして飼育しなければ、繁殖しませんので、とっても重要な事です。
それは、鳥のDNAを調べて、決定します。
DNAを調べるというと、ちょっとおおげさな検査の様に聞こえますが、たとえばテレビドラマなどで大事件が発生した時に警察がやってきて、たった1本の毛から犯人の性別や血液型までわかるのを目にしますよね。

 

 

そんな感じで、鳥の羽1本から、DNAを調べてオスメスを確定します。
今回、南房パラダイスのヒインコたちに足環を付けて、足環に記された番号で個体識別を行うことになり、その際に性別判定をしようということでお手伝いしました。
足環を付けたときに、羽を数本抜いてDNAを調べるのです

 

 

検査は、獣医大学や専門の検査センターで行いますが、ほとんど間違うことはありません。
開園以来不明だった雌雄が今回初めて明らかにされます。オスメス半分ずつのつもりでいたのですが、正解はどうなのか、とっても楽しみです。
でも、鳥たちはきっとお互いにオスメスを知っているとおもいますので、「いまさら・・・」なんて思っていることでしょう。

 

 

著者プロフィール

高田 真理子 (たかた まりこ)
1957年5月4日 福岡市生まれ。筑紫女学園高校を卒業後、宮崎大学農学部獣医学科を1981年に卒業し、獣医師となる。
動物が大好きで小学生の頃から動物園の獣医さんを志して、1983年に念願の海の中道海浜公園・動物の森の獣医さんになった。
以降30年間にわたり動物たちの治療や衛生管理を行ってきた。その間、動物の世話や治療だけではなく、「動物をもっと好きになって、動物ってすごいよ、すてきだよ」と子ども達に『動物の森一日飼育員』『動物ふれあい教室』等のイベントを行なったり、機関誌『動物の森だより』を作ったり、動物相談に応じたり、動物の森ZOO ボランティア育成を行ったり動物に関する事の全般を行った。
2013年4月からは福岡県の大牟田市動物園で獣医師として新たな動物園ファン作りをしています。
九州沖縄ブロック動物園水族館獣医師臨床研究会(kozavg)代表。現在福岡市東区在住。
学芸員、社会教育主事、プロジェクトワイルドファシリテーター、公園運営管理士。

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