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Vol.8 ジャンケンができる足

2012.11.18

鳥の足の指は、普通前側に3本、後ろ側に1本です。

鶏、スズメ、カラス、カモ、ワシ、水かきがついていたり、カギ爪になっていたりしますが、基本型はそうなっています。
(後ろの1本は退化してなくなっている鳥もいますが。)

 

 

前側3本は第2指、第3指、第4指で、後ろ側が第1指だそうです。
人差し指・中指・薬指が前側で、親指が後ろというわけです。
近くにいる鳥の足でちょっと見て確認してみてください。

 

 

しかし、われらのインコやオウムはなぜか、前2本、後ろ2本の不思議な形をしています。
見かけが似ている鳥で比べてみましょう。
カナリアや文鳥は前に3本・後ろに1本足です。

 

 

しかし、同じような大きさのペットの鳥のセキセイインコは前2本、後ろ2本です。
どうして、インコやオウムは前2本指、後ろ2本指なのでしょう?
それは、木の枝につかまったり、登ったりするのにつかみやすいためと言われています。
大型インコなどは、木の実を指でもって食べやすいためとかも言われています。

 

 

インコの赤ちゃん(卵から孵化したヒナ鳥)は前3本後ろ1本の基本型をしています。
しかし、成長に従って、内側の第1指が後ろに回って、前は第2指、第3指で後ろは第1指と第4指という不思議な形になります。
つまり、人差し指と中指が前で、親指と薬指が後ろになるのです。

 

 

それで、前の指2本でいろいろはものをつかむので、チョキの形ができるんです。
つまり、インコやオウムは、グー・チョキ・パーができる特別な鳥なんです。
別にジャンケンでエサをエサの順番を決めたりしませんが・・・。

 

 

ちなみに、ダチョウは2本指なので、チョキしかできせん。
また、ガンやカモは水かきなので、パーしかできません。

 

 

鳥の指って、ホントに不思議ですね。

著者プロフィール

高田 真理子 (たかた まりこ)
1957年5月4日 福岡市生まれ。筑紫女学園高校を卒業後、宮崎大学農学部獣医学科を1981年に卒業し、獣医師となる。
動物が大好きで小学生の頃から動物園の獣医さんを志して、1983年に念願の海の中道海浜公園・動物の森の獣医さんになった。
以降30年間にわたり動物たちの治療や衛生管理を行ってきた。その間、動物の世話や治療だけではなく、「動物をもっと好きになって、動物ってすごいよ、すてきだよ」と子ども達に『動物の森一日飼育員』『動物ふれあい教室』等のイベントを行なったり、機関誌『動物の森だより』を作ったり、動物相談に応じたり、動物の森ZOO ボランティア育成を行ったり動物に関する事の全般を行った。
2013年4月からは福岡県の大牟田市動物園で獣医師として新たな動物園ファン作りをしています。
九州沖縄ブロック動物園水族館獣医師臨床研究会(kozavg)代表。現在福岡市東区在住。
学芸員、社会教育主事、プロジェクトワイルドファシリテーター、公園運営管理士。

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