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Vol.9 ゾウ飼育員の育成

2014.11.30

最近、ゾウの調教に新たな職員が加わり、練習を始めました。
今は先輩職員と一緒に、ゾウと歩く練習をしています。
歩くだけ?と思われるかもしれませんが、ゾウを思い通りに歩かせられるようになるには熟練が必要です。

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ゾウの飼育員になったからといって、いきなり調教ができるわけではありません。
最初は掃除をしたり、エサを与えたりしながら、ゾウに存在を認めてもらうことから始め、少しずつ、ゾウの近くで作業するようになります。
体が大きく、力の強いゾウを安全に飼育するためには、世話の仕方だけでなく、立つ位置や、号令のかけ方、身のこなし方、道具の使い方などたくさんのことを覚えなければなりません。金沢動物園では1人前のゾウ飼育員を育てるのに、6年以上の時間をかけています。
ゾウはとても寿命が長いので、先輩から後輩へ技術を引き継いでいくことがとても大切です。

ボンとヨーコが日本へきて29年、先輩から技術を受け継ぎ、飼育を続けることができました。そして、これからもゾウを飼育し続けられるように後輩に技術を引き継いでいきたいと思います。

著者プロフィール

原 久美子 (はら・くみこ)

1959年生まれ。東京都出身。日本女子大学(現)理学部の卒論で動物園にはまり、上智大学院理工学研究科修士課程修了。
1985年から野毛山動物園に勤務、主に鳥類の飼育に携わる。横浜市繁殖センター、市役所動物園管理部門を経て2012年から金沢動物園園長。

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