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Vol.18 オオツノヒツジの検査

2015.9.7

動物園の動物も体調が悪くなることが時々あります。
そんな時に動物園の獣医さんは動物の検査をするのですが、動物の場合は人間のようにおとなしく検査をさせてくれません。

そこで、動物に麻酔をかけて検査を行ったりするのですが、少ないとはいえ、多少のリスクがある麻酔はなるべく避けたいのが本音です。

そこで、動物が暴れることなく、安全に治療ができるよう、飼育員が動物に負担をかけないように、正しい方法で『保定』し、獣医が検査を行います。

今回はオオツノヒツジを保定して、色々な検査を行いました。
まず保定ですが、元気な子の場合、飼育員が3人がかりで保定を行います。
1人が頭~肩、1人が体、1人が腰を抑えます。
正しい方法で行うことにより、動物に負担をかけず(苦しい思いをさせずに)動物の動きを制御することができます。

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保定を行ったところで、今回は採血を行いました。

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採血以外にも、口の中の検査を行ったりもします。

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また、生まれてすぐの小さな子の場合は、一人で保定することも可能です。
ここでは、鼻の中にいる細菌を検査するために、鼻の中に綿棒のようなものを入れています。

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このように動物を保定することができれば、
麻酔をかけなくても様々な検査を行う事ができます。

著者プロフィール

原 久美子 (はら・くみこ)

1959年生まれ。東京都出身。日本女子大学(現)理学部の卒論で動物園にはまり、上智大学院理工学研究科修士課程修了。
1985年から野毛山動物園に勤務、主に鳥類の飼育に携わる。横浜市繁殖センター、市役所動物園管理部門を経て2012年から金沢動物園園長。

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