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Vol.65 ゾウの寒さ対策

2020.2.20

 今年は暖冬と言われていますが、それでもやはり、寒い日もありますね。
 ゾウ達は暖かい地方の動物ですが、体が大きいので体温が下がりにくく、動物園の開園時間帯くらいの気温なら外にいても平気です。ですがやっぱり寒いのは確かなので、いくつかの寒さ対策を行っています。まず、日中の寒さ対策として、寒そうな日や時間帯を見計らって40℃位のお湯を屋上から出してゾウが自由に浴びたり飲んだりできるようにしています。

お湯を鼻にためているボン(オス)。この後、口に運んで飲んでいました。

 また、気温が特に低い日や雨雪が降っている日などは寝室への出入りを自由にし、雨宿りできるようにすることがあります。寝室内ではいつでも暖かいお湯が飲めるようになっています

 夜間は寝室内を閉め切って外気が入らないようにして暖房をつけています。そのおかげで室温が15~20℃位に保たれています。また、最近では寝室の床におが粉(木の粉)を分厚く敷けるように施設を改修したので、以前のコンクリートの床よりも暖かく過ごせているのではないかと思います。

おが粉の敷かれた部屋

 これからも、ゾウがより快適に暮らせるように、色々な工夫を続けていきたいと思っています。

著者プロフィール

原 久美子 (はら・くみこ)

1959年生まれ。東京都出身。日本女子大学(現)理学部の卒論で動物園にはまり、上智大学院理工学研究科修士課程修了。
1985年から野毛山動物園に勤務、主に鳥類の飼育に携わる。横浜市繁殖センター、市役所動物園管理部門を経て2012年から金沢動物園園長。

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