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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.34 動物と道具

2017.5.19

動物の世話をするときには、色々な道具を使いますが、個別に専用品があるわけではありません。一般に市販されている道具を、いろいろ応用したり調整したりします。時には自分で作ることもあります。
ゾウの爪(蹄)を削るときに使う鎌(かま)も、田舎に行った時に、使われなくなっていた牛用の削蹄(さくてい)道具を見つけ、新しく柄をつけて、両手で握りやすいようにしました。この鎌は、当時鍛冶屋さんに頼んで作ってもらったもので、もともと柄はなく、このまま握って使っていたそうです。ゾウの爪を削るためには、両手でもっと力を入れる必要があるので、握る部分に穴をあけ、柄をつけて使いやすくしたわけです。

左:加工前の鎌、 右:作り直した鎌

さっそく、新しく出来上がった鎌で、ゾウの足をきれいにしています。
ゾウの足を台に乗せて、こんな感じでフットケアをしています。
道具の使い勝手が悪いと、時間がかかったり、動物に負担をかけたりしてしまうこともあります。
ベストな仕事をするためには道具も大切です。

著者プロフィール

原 久美子 (はら・くみこ)

1959年生まれ。東京都出身。日本女子大学(現)理学部の卒論で動物園にはまり、上智大学院理工学研究科修士課程修了。
1985年から野毛山動物園に勤務、主に鳥類の飼育に携わる。横浜市繁殖センター、市役所動物園管理部門を経て2012年から金沢動物園園長。

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