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Vol.3 オオグソクムシのオスとメス

2016.3.31

 さわりんぷーる(タッチプール)に立っていると、お客さんからこのオオグソクムシは「オスですか?メスですか?」と聞かれることがあります。オオグソクムシの雌雄を判別するにはお腹側を見ると分かるのですが、その特徴が小さいので知らない人が見るとさっぱりわからないようです。ボクがひっくり返してオスですね、メスですねと答えるとどこで見たらわかると聞かれますが、ほんとに小さいので説明しにくい。正直、鳥羽水族館ホームページにある飼育日記に詳しく書いてあるのでそっちを見てくださいと言いたいのですが、まぁここでそれを言ってしまうとボクの原稿に書くことが無くなるのでちょっと触れたいと思います。

生殖突起

生殖突起

 オオグソクムシの場合、オスには一番後ろの脚がある部分、そこのお腹の真ん中に生殖突起があるのでそれがあればオス、なければメスです。オスには交尾針というものもあるんですが、これは交尾の際にメスに渡してしまうらしいので交尾後の個体では確認できません。さらにメスの脚(第1~第5歩脚)の付け根には覆卵葉という小さな突起物がありますので、これも目印になります。覆卵葉についてはまた今後改めて話すとして、このような特徴があります。

覆卵葉

覆卵葉

 実は他にも経験的(8~9割くらいの確率で当たります)にある特定の雌は背中側を見るだけで分かる個体もいるのですが、この個体はさわりんぷーるには出さないので、覆卵葉のお話をする時でも書きたいと思います。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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