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Vol.4 オオグソクムシのオスとメス2 覆卵葉の話

2016.5.5

 前回の記事ではオオグソクムシの雌雄について触れましたが、今回はその中で出てきた覆卵葉について少しお話したいと思います。

覆卵葉未発達

覆卵葉未発達

 メスの第1~第5歩脚の付け根に小さな突起がありますが、それが覆卵葉です。この覆卵葉は成熟したメスが交尾を行った後、脱皮をすると伸長して大きく広がります。この覆卵葉とお腹の間に卵を抱えて守ります。観察した結果としては、卵が孵化した後も幼体は覆卵葉とお腹の間に留まりある程度成長するようです。子供の話までするとどんどんネタが無くなるのでまた今度。

覆卵葉伸長後

覆卵葉伸長後

 そしてまた前回の話になってしまいますが、ある特定のメスは背中側を見るだけで大体雌雄判別が出来ると書きました。これが実は覆卵葉が伸長しているメスになります。覆卵葉が伸長したメスの中には背中側が汚れたようになっている個体がいて、その汚れをみて確認すると大体当たりです。ただ、覆卵葉が伸長したばかりのメスは背中側もキレイであることと、単純になぜか汚れているオス個体もいるのですべてのオオグソクムシを必ず確認しています。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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