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Vol.12 オオグソクムシの遠い親戚

2017.2.3

 遅くなりましたが皆さま明けましておめでとうございます。今年も細々とオオグソクムシ関連のお話をしていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
最近、チリメンモンスターを探すイベントのお手伝いをしてきたのですが(ボクは大学の時は6年間、魚の子どもの研究をしていました)、その中にウオノエの仲間がいました。参加者の皆さんに「これなんですか?これ何の仲間ですか?」と聞かれ、「オオグソクムシの遠い親戚ですよ~。目(もく)が一緒です」とお話ししたので、今回はちょっとウオノエのお話です。ちなみにどれくらい遠い親戚と聞かれると「お葬式の時に誰だか分からないくらいの親戚」というと大人の方は妙に納得してくれます。

 

 

 ウオノエはオオグソクムシと同じ等脚目に含まれますが、科としてはウオノエ科とスナホリムシ科で別々の科に属しています。ウオノエ科の生物は寄生性の特殊なサイクルの生活を送っており、世界中で報告があるため研究対象としてもなかなかメジャーなのだそうですが、日本ではあまり研究が進んでいないそうです。蛇足ですがグソラーの皆さまがよく知っているメナガグソクムシが含まれるグソクムシ科は半寄生性でウオノエ科が宿主が死ぬまでずっとくっ付いているのに対し、宿主の血を吸ってお腹がいっぱいになると宿主から離れて消化を待つそうです。この辺はどっちが便利かといったらずっとくっ付いている方が楽そうです。

 その御陰と言うかなんというか、ずっとくっ付いているのでスーパーで買った魚についていることもわりとあるので、目にしたことがある方も多いかもしれません。まぁ人間には寄生しないようですが、普通の人にはあまり気分の良い物じゃないかもしれません。

 

 

 ウオノエはオオグソクムシと形は似ているので子どもには喜ばれますが、大人にはキモチワルイと言われます。でも寄生性の生物で口の中から出てきたりすると教えると途端に子ども達からも「キモチワルイ!」と言われます。寄生というのは完全にマイナスイメージの様です。

残念ながらウオノエの写真を撮ってくるのを忘れたので、メナガグソクムシ2種類です。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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