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Vol.16 オオグソクムシはご飯の好き嫌いがあるのか?

2017.6.6

 オオグソクムシといえば色々なものを食べて分解してくれる深海の掃除屋さんとしての役割をもっていると知っている方も多いと思います。水族館では何を食べているかというと、主にアジを食べています。他にはオキアミをちょっと食べたりするのですが、あまり好きではないようです。他の大き目の深海生物にはイカをあげたりもするのですが、もうイカに関しては全くのスルー。一昼夜置いておいても一口も食べてくれません。

 

 

 他の水族館の方に聞いたわけではないのでわかりませんが、竹島水族館に来るオオグソクムシ達はどうやらあまりイカは好きではないようです。どちらかといえばお魚大好きです。エビやオキアミは気が向いたら的な感じ。大人のオオグソクムシは別に魚さえ食べられればオレは良いというならそれでも構いませんが、問題は赤ちゃん。オオグソクムシは甲殻類なので、エビなどを食べて栄養を摂ってもらわないと上手に脱皮して成長できないと思うので、魚よりエビを食べて欲しい。人間と同じで小さいころはちょっと過保護的になるので担当者はかなり心配になります。「ちゃんと野菜食べないと大きくなれないよ!!」と怒るお母さんの気持ちがよく分かりますが、怒ったところでオオグソクムシには伝わらないのが問題です。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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