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Vol.21 深海担当の孤独

2017.10.28

 耐震工事休館中でもスタッフが飼育業務をしてますよと前回書きましたが、漁師さんたちから生物もやってきます。寒くなってきたので少しずつ深海生物もやってくるようになってきたんですが、ある日突然大量のオオグソクムシがやってきました。今年もついに来たか!!
 大量のオオグソクムシがやってくると色々な水族館にお嫁?に行ってもらうのですが、その前に卵や子供がいないか必ずチェックします。覆卵葉が発達しているこはちゃんと見なくても大体わかるのですが、覆卵葉の中に卵や子供がいるのかはちゃんと観察しないとわかりません。正直ちゃんと見ても見過ごしそうです。

 

 

 というわけで今回も300匹くらいのオオグソクムシの中から1匹だけ子供を育てているお母さんを発見しました。ちなみにこの作業、ずっと冷水の中に手を入れた状態で300匹くらいを1人で確認しているので正直かなり大変なんですが、誰も「手伝いましょうか?」と優しい言葉をかけてくれないので1人寂しくやっています。たまに館長が「子供いた?」と声をかけてくれますが、手伝ってはくれません。笑顔で去っていきます。もしかしたら館長以外のスタッフは僕が何やってるのかよく分かっていないのかもしれません。一応僕以外にも深海生物担当はいるのですが、この作業をしている時は姿を眩ませています。おのれ。
 というわけで次回は子供たちに近況でもお知らせしたいと思います。写真はたまたまひっくり返っていたお母さんを激写!!

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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