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Vol.22 オオグソクムシの卵

2017.11.28

 前回の続きですが、今回は赤ちゃんじゃなくて卵をご紹介したいと思います。今回紹介する卵は水族館で産んだものではなく、お母さんがお腹に抱えた状態でやってきました。残念ながらお母さんは水族館でしばらく飼育した後、お亡くなりになってしまったので卵だけ飼育しています。

 

 

 今まで観察してきた中で、オオグソクムシは卵の状態でお母さんに抱えられたまま育ち、孵化した後もかなりの期間をお母さんにくっ付いて生活しているようです。ですが、孵化までにかかる期間や、どのくらい成長するとお母さんから離れるのかなどは全くさっぱり分かりません。今回の卵は2017年10月30日にやって来て、ある程度発達が進んだ状態だったので正確な孵化までの期間は分かりませんが、しっかりと孵化してくれればある程度の指標にはなるかもしれません。来た時の発達具合としては画像3で判るように眼が出来た発育段階でやって来ています。ちなみにそろそろ1ヶ月が経ちますが正直成長があるかと聞かれると、あれですね、写真を見比べてみたんですが、正直さっぱりわかりません!!若干違いがあるように感じるけどこれは気のせいかもしれないし、う~んって感じです。

 

 

 今回は皆さんに出来る限り見やすいように写真を撮ってみたので一部画像を加工していますが、ちゃんとみると卵にフワフワした毛が生えていたり、すでに体の節や脚もしっかり出来上がっていることが分かります。もう少しで孵化しそうではあるのですが、いったいどれくらいの時間が掛かるやらです。これから観察を続けて目立った変化が表れてきたら、またこちらでお知らせしようと思いますので気長にお待ちください。

 

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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