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Vol.33 テラマチオキナエビス

2018.12.29

 深海シーズンに入り色々と生き物もやってきていますので、今回は珍しい貝をご紹介したいと思います。ご紹介するのはテラマチオキナエビスという貝で、竹島水族館にも年に1回入ってくるかこないかの珍種で、とっても綺麗な貝です。古い系統の貝で、俗にいう生きた化石でもあり、貝殻にスリットと言われる切れ込みがあるのが特徴です。名前にあるテラマチとは、約50年という年月をかけて7000種類もの貝を世界中から蒐集された寺町さんという方の名前です。他にも寺町さんの名前が献名されている貝は多くありますので、気になる方は調べてみるか鳥羽水族館に行くといいと思います。

 

 

 さて、この貝ですが触っていると何やら変な白色の液体を出して身を守ろうとするようで、スムーズに水合わせや水槽への移動を行わないと展示水槽の中が白く濁ってしまうので気をつけなければいけないのですが、新しい深海担当の子にそれを伝え忘れてしまったので、「トダテさん、なんか変な白いやつが出て来ました!!」と元気よく報告されました。おーう。すみません。

 

 

 そんな貴重なテラマチオキナエビスですが、先ほど小さなお友達が「お父さん、でっけーカタツムリがいる!!」と叫んでおりました。現在展示されていますので、ぜひ生きた化石を見に来て下さいね。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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