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Vol.36 ネコの紹介

2019.3.2

 みなさん、カニにもネコが居ることをご存知ですか?そしてそのカニは深海にいるのです。「は?こいつ何言ってんの?」と思われるかもしれませんが、そのまんまネコガニ Hephthopelta aurita というカニがいるのです。ボクも今回初めて見たのでこのカニはなんぞや?とハテナマークがいっぱいでしたが、まぁ見た目でエンコウガニの仲間かピンノの仲間だろうと思い調べたところ、エンコウガニの仲間でした。記載のある図鑑には水深270~527mの砂地に生息し、駿河湾や紀伊水道、室戸岬、足摺岬沿岸に分布しているそうです。この写真のこは勝浦の水深約400~800mほどで採集されたそうです。ネコガニの名前の由来は図鑑には載っていませんでしたが、甲羅の棘がネコの耳に見えたのかなぁと思いますが、詳細は分かりません。ちなみに日本固有種で深海生物なので、とてもレアな珍種といえると思います。

 初めて見る深海生物の場合、実は名前がわからない種類が結構いるので今回のようにハッキリ分かると正直ほっとします。色々な水族館や業者さんから深海生物の名前をどうやって調べているかと聞かれるのですが、「ほんとにこっちが聞きたいですわ!」と毎回同じやり取りになるので困るのですが、まぁ専門の先生に連絡を取るのが一番ですね。本当に諸先生方にはお世話になりっぱなしです。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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