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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.40 ドイツ視察の旅

2019.7.1

 「どうぶつのくに」の編集長、田井さんに誘われてドイツの水族館や動物園、博物館を視察に行ってまいりました。もちろん僕の一番の目的は水族館なのですが、一番初めに訪れたのがベルリン水族館。竹島水族館は日本ではかなり古い水族館ですが、ベルリン水族館は当館よりもはるかに長い歴史のある水族館で、さらにベルリンと言えばサンゴ飼育をしている人なら必ず聞いたことのあるベルリンシステム(ベルリン式)と呼ばれる濾過方式が発展した町です。まぁ言ってしまえばサンゴ飼育の聖地みたいなもので、日本のアクアリストと呼ばれる方が行っているサンゴ飼育のシステムはこのベルリンシステムか、それを基にして発展したハイブリッドシステムがほとんどと言えるかもしれません。どれほど前の事かは覚えていませんが、アクアリウム系の雑誌で始めてベルリンシステムの名前を知ってから20年ほど、高所恐怖症で飛行機が苦手な僕がまさかベルリンに行く日が来るとは思いもよりませんでした。飛行機が揺れる度に手汗がハンパなかったです(汗)。

 

 

 ベルリン水族館は建物も古く、文化財に指定されているほどで、外観からしてお城のようにすごくカッコイイ!館内はといえば建物の制約があるため、最新式の水槽があるわけではないですが)、小型の水槽それぞれが素晴らしく手が込んでいて完成度が高い(もちろんデカい水槽もあります。やはり設備が重要というのはあるのですが、スタッフの意識や責任がそうさせるのかと感心しきりで、段々うちも負けていられないと悔しさがこみ上げてきて「ちきしょう!全部の水槽の写真撮って研究してやる!」と写真をバシャバシャ撮っていたらいつの間にか時間が足りなくなる始末。水族の展示以外もパルダリウム(水槽の中に熱帯雨林のようなものを作り出したもの。メッチャ綺麗で癒されます!)のお手本のような展示水槽がずらりと並び、ホントにもっと時間が欲しいと悔やまれましたが、時間だけは誰にもどうしようもないのでしっかり心に焼き付けてまいりました。裏側も親切に解説していただき本当に充実した時間でしたが、日本に帰って来てからはどうやってもっといい展示にするかで悩みまくりで寝不足です。

 

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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