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Vol.29 エボシガイの仲間

2018.8.1

 最近はオオグソクムシの話ではなく、すっかり深海生物ブログみたいになっていますが、今回も変な深海生物のお話です。
 というわけでエボシガイのお話です。エボシガイはカイという名前はついていますが固着性の甲殻類の仲間で、蔓脚類というフジツボの仲間に分類されます。流木などに付着して生活しているのですが、この写真の子はイバラガニモドキの甲羅の中から出てきました。タカアシガニの甲羅の中にも同種か分かりませんが棲んでいます。実は最近蔓脚類の研究をしている方とお話をしまして、興味が出て来たのでちょっと調べてみたのですが正直かなり難しい!!どこを見ていいかよく分からないというのが本音です。
 それでも「カニエラエボシかな?」となりまして、件の専門家の方に写真を送って聞いてみたところ、ちょっと違う気がするとのことでした。お話によると有柄蔓脚類はあまり詳しく分かっていないらしく、調べていったら色々と面白いことが分かっていきそうなので今後は気にして観察してみようと思います。深海ハイシーズンになったら蔓脚類の記事が増えるかもしれませんので、どれくらいいるか分かりませんが蔓脚類ファンの方は期待してお待ちください。

 ちなみに進化論のチャールズ・ダーウィンも蔓脚類の分類で実績を残しているらしく、今日でも分類学研究の基本となっているそうです。

写真はよくわからないエボシガイの仲間。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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