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Vol.37 たまにはサメ

2019.3.27

 色々な深海生物を普段から紹介してるのですが、滅多に紹介しないのがサメの仲間です。別にサメが嫌いだとかそういうことではなく、むしろ好きな方なのですが何となく機会もなく、他の生き物を紹介していることに気づきましたので、今回はあえてサメの中でもかなり大好きなオオメコビトザメ Squaliolus laticaudus を紹介したいと思います。

 

 

 このこはサメの中でも最も小さい種の一つで、大体25㎝ほどになります。わりと名前を聞くことの多いツラナガコビトザメと同属のサメで、同じ科には変わったエサのとり方をするダルマザメなんかがいます。日本だけでなく広く世界に分布し、水深200~900mに棲んでいますが、特に夜間はエサを求めて表層域にも出現します。これは色々な深海生物にみられる行動で日周鉛直移動といい、皆さんがよく知っている生物だとサクラエビなんかも日周鉛直移動をします。

 

 

 写真のこはすでにお亡くなりになっている状態で水族館にきましたが、まだ状態が良く名前の由来になっているであろう丸くて大きな目が、綺麗な青色をしています。また写真ではわかりませんが、かなりたくさんの発光器が腹部を中心にあり、捕食者が下から見上げた時には、その光で自分の影を消して分からなくするんだそうです。

 

 

 浅い海にいるサメも色々なものがいますが、深海にすむサメも色々と変わった種類がいて面白いですね。機会があればまたサメの紹介したいと思います。

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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