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Vol.32 シャコ

2018.12.1

 オオグソクムシを見た人は色々と他の生き物で例えてくれるのですが、「シャコに似てる」と、ほんとに結構な頻度で言っているのを耳にします。実際に比べてみると分かるのですが、あまり似ていません。言った本人たちにシャコを見せるとやっぱり似ていないと言って一緒に笑っていますが、オオグソクムシの体の節がシャコを連想させるようです。その他にも言われるのがゴキブリ。これについては一体なにがそう言わせるのかよくわかりませんが、正直キモチワルイ昆虫的なものは全てゴキブリに繋がるのかもしれません。ゴキブリも一苦労です。ダンゴムシに似ているという人は、すでにオオグソクムシの知識をある程度持っているようです。その他に少数ですがワラジムシとかフナムシと言う方もいます。番外編でガン〇ムという方もいます。

 

 

 さて、前振りが長くなりましたが、ここからが本題です。群を抜いてオオグソクムシに似てると言われることが多いシャコですが、日本には56種類のシャコがいるらしく、たけすいには深海性のものや、やや深い所に生息しているシャコも数種類やってきます。正直ちょっと古いデータではありますが思ったよりも種類が多いなという感想です。今年はすでに今まで見たことが無い珍しいシャコも来ています。名前はアカシマホソユビシャコと言い、かなり綺麗なシャコです。資料によると日本では紀伊水道、土佐湾、東シナ海などに分布しているようですが、写真の子は遠州灘で獲れたので分布が広がっているかもしれません。残念ながら来た時には衰弱していたので現在は展示していませんが、また飼育の機会があればその生態などを詳しく観察してみたいと思います。

 

著者プロフィール

戸館 真人(とだて・まさと)

東海大学大学院水産学専攻博士課程前期 修了
学芸員
2010年 蒲郡市竹島水族館 勤務。
以降、海水魚、深海生物、カリフォルニアアシカなどの生物や広報、物販などの担当。
2015年 カピバラ、事務、経理も担当。

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