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Vol.15 夏到来のガン生態園

2017.8.19

こんにちは。
すっかり夏がやってきてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
シジュウカラガンを飼育しているガン生態園の夏は、溶けてしまいそうな暑いです。この季節にはロシアのアリューシャン列島で子育てをしているシジュウカラガンにとって、仙台の夏はとても暑いと思いますが、飼育担当もふらふらになりながら作業しています…

4月から夏に向けてのガン生態園は1年で一番にぎやかになります。ガンたちの恋、そして子育ての季節です。
シジュウカラガンは毎年同じ個体同士がペアを組みます。相手が死んでしまったり、どこかに行ってしまわない限り、同じペアで繁殖期をむかえます。中にはオス同士のペアや三角関係のシジュウカラガンたちもいます。今年、池にも近く餌場にも近い人気物件を手にしたのはオス同士のペアでした。
繁殖期に入ると盛んに鳴き交わすようになり、巣を作る場所を確保します。この時期のシジュウカラガンは非常に気性が荒く、闘争が起きないように個体間の関係を注意して観察していなければいけません。場所取りが終わると、メスは巣材を集め産卵をし、オスは巣を守る役割をします。オスメス完全分業制です。

このメスはたまたま斜面に産卵してしまったので、カラーコーンの重しを置いたところ上手に活用してくれました。

だいたい4~6卵産卵します。巣材として入れた乾草のほかに、自分の羽や落ち葉を使って巣をつくります。ここから約30日の抱卵期間を経て、孵化にいたります。

著者プロフィール

木内明子 (きうち・あきこ)

1992年東京都生まれ。
大学では長野県でウシに囲まれながら過ごす。
2014年から仙台市八木山動物公園で働き始める。
のんびりした動物好き。

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