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Vol.18 蕪栗沼のシジュウカラガン

2018.1.31

こんにちは。皆様いかがお過ごしでしょうか。
仙台中心部より少し高い地域に位置している八木山動物公園は、冬になると雪が降り園内が真っ白になる日も少なくありません。鳥類の獣舎は上にネットを張っている施設が多く、ネットに雪が積もってしまうため雪下ろしが欠かせません。同じガン類でも、シジュウカラガンは割と雪を気にしないのに対し、ハワイガンは雪かきをした部分しか歩かなくなってしまうので、種による差を感じます。
 今年の1月、実際にシジュウカラガンが渡来している宮城県北部の湿地へ行ってきました。今回は、ラムサール条約指定湿地である蕪栗沼での朝の飛び立ちが目的だったので、日の出予定時刻である6時50分頃には現地に到着できるように4時台の出発です。日の出前の蕪栗沼は、数万羽のマガンやシジュウカラガンで埋め尽くされていました。凍っている部分を歩いている個体もいます。

オオハクチョウのファミリーもいました。灰色がかっているのが幼鳥です。

日が昇り始め、辺りが明るくなってくると、一斉にガンたちが飛び立ち始めます。羽ばたきの音や鳴き声も相まって、空がガン類で覆われる景色はまさに圧巻です。

飛び立ちを観察した後は、蕪栗沼の周囲を観察してまわりましたが、こちらではオオハクチョウやオオヒシクイの群れを観察することができました。泥の中の植物を採食しているため、顔が泥で茶色くなっているのがこの地区のオオハクチョウの特徴なのだそうです。

オナガガモの大群も見ることができました。雌雄で羽の色が異なるので、すぐに見分けがつきます。
オス、メス、オス、オス、メス…

この日はおよそ2000羽のシジュウカラガンを観察することができました。以前はシジュウカラガンの姿を望遠鏡で探して、ようやく見つけることができるというレベルでしたが、今回はすぐに見つけることができ、シジュウカラガンの飛来数が増えていることを体感することができました。

著者プロフィール

木内明子 (きうち・あきこ)

1992年東京都生まれ。
大学では長野県でウシに囲まれながら過ごす。
2014年から仙台市八木山動物公園で働き始める。
のんびりした動物好き。

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