日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.27 ハクガンヒナ誕生

2019.7.29

4~6月は多くのガン類の抱卵・子育ての時期です。ガン類は1羽のメスが4~6個の卵を産み、24~28日間の抱卵期間を経てヒナが誕生します。今年(2019年)、当園ではハクガンとシジュウカラガンのヒナが誕生しました。今回はハクガンのヒナの成長の記録をご紹介します。

6月5日、こっそり巣を覗くと3羽のヒナが孵化していました。
母鳥の羽毛とワラで編みこまれたフワフワの巣の真ん中で小さく「ピー、ピー」と鳴いていました。

6月6日、孵化の翌日には親と共に巣を出て、エサを探しあちこちつついて歩き回っていました。

6月12日、孵化から1週間が経ちました。日に日に食べる量は増え、体もどんどん大きくなっていきます。
この時期、ヒナの成長に合わせて飼育員は特に気をつかいます。与えるエサの栄養価が高すぎると、体重が増え、成長段階で脚が弱く立てなくなるなどの問題が起きるため、ヒナが健康に育つよう、エサの種類や量を調節しています。

6月21日、孵化から約2週間が経ちました。大きさは親の胸の高さほどになりました。
この頃になると、エサの草をどれだけ多く与えても完食していました。地面に生えていた草もすべて食べつくされていました。

7月4日、孵化から1か月経つと大きさは親の首程の高さになり、親と同じ白い羽が翼や尾羽から生えてきました。

7月22日、大きさは親鳥とほぼ同じになりました。幼鳥特有のフワフワした羽毛は頭~首のみとなり、胸~尾、翼には立派な羽が生えそろいました。(写真はヒナ1羽のみですが、ほか2羽も順調に成長しています。)

ハクガンなどのガン類は鳥類の中でもかなり成長した状態で孵化する種類です。冬に渡りを行うために初夏に生まれたら冬までに体力と親鳥同等の体格が必要なため、成長するスピードが早いのです。ヒヨコのような小さくフワフワした状態はすぐに過ぎてしまいますので、かわいいヒナをお見逃しないよう、ぜひ動物園のお知らせなどをチェックしてからご来園くださいね。

著者プロフィール

右から
吉井 誠 1996年埼玉県生まれ。好きな動物はトラ。
今村弥生 1995年千葉県生まれ。好きな動物はカヤネズミ。
小川由貴 1989年島根県生まれ。好きな動物は猫と馬。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。