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Vol.4 動かざること丸子の如く

2013.7.28

ミナミゾウアザラシの丸子が亡くなって4か月が経とうとしています。
亡くなった時は大混乱した現場ですが、1日1日と日が過ぎるごとに気持ちは落ち着いて通常の日常を過ごしています。

そんな中、時々思い出す丸子の横着ぶり・・・
とにかく掃除の時はどいてくれなかったです。

毎朝の丸子

二見シーパラダイスでは毎朝各動物の飼育プールを掃除します。
丸子のプールも毎朝と夕方に掃除をしていましたが、飼育スタッフが掃除している横でいつも寝ている丸子さんは絶対にどいてくれませんでした。

動かない丸子

もうねー 絶対にどいてくれませんでしたよ(汗)

どれだけ水をかけても、どれだけ声をかけても動いてくれませんので、こっちももう動いてくれないつもりで掃除をします(笑)

ウンチを流すスタッフ

夕方に陸に上がった丸子は、次の日の朝までそのままそこで寝ています
なので、ウンチがお尻の下や足についたままで、ゾウアザラシ特融の鼻水も大量に鼻に着いています。

鼻水をとるスタッフ

そのウンチや鼻水をとるのも一苦労で、とにかく動いてくれないので重たい足を引っ張ったり、持ち上げて下のウンチを流したりして重労働でした。

足を持ち上げるスタッフ

まったく微動だにしない。テコでも動かない丸子のまわりを ブ~ン ブ~ン と付きまとう虫のようにせかせかと動くスタッフ・・・この静と動のコントラストが結構おもしろかったです。

あくびをしてやっと動いた丸子

その姿は完全にご主人様とお手伝いさんでした。

こんな感じでスタッフが他の動物にも接するので、丸子以外にも小さい王様みたいな動物たちが増えてます。
不思議なもので、他の園館から来た動物たちも何年かするといつの間にか二見シーパラダイスの動物(王様)みたいになるので不思議です。

丸子がいなくなった二見シーパラダイスですが、このように動物たちの方がスタッフよりも偉そうにする空気感は現場にいっぱい残っています。

著者プロフィール

田村龍太 (たむら・りゅうた)

1976年生まれ。大阪府出身。
1996年二見シーパラダイス(現 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)入社。
現在飼育全般の管理と若いスタッフへのくだまき係をしている。「自分を生かしてくれている世間様のために還元!」と自らを正当化して時々突発的な大きな買い物をする。

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