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Vol.41 ツメナシカワウソの赤ちゃん、公開!

2017.7.26

ツメナシカワウソの赤ちゃん 担当スタッフの苦労の末ついに一般公開までたどり着くことができました!!

2017.4.10に伊勢シーパラダイスで生まれたツメナシカワウソの赤ちゃんたちですが、生後間もなく体調不良の為止む無く人工保育に変更して育ててきました。

2017.4.10。生まれた日の様子

放っておいたら死んでしまうと判断して人工保育に切り替えましたが、人工保育に変更したからと言って必ずしも順調だったわけではありません。
実は人工保育中にも何かといろいろあり(下痢とか、膀胱炎で血尿とか!)、赤ちゃんたちを担当しているスタッフの精神力をバンバン削ぎながらも現在までなんとか無事に育ってくれた感じです。
そんなスタッフの苦労の末、生まれた時は150gほどの体重が生後3か月が過ぎた現在は4500gにまで大きく成長しました!

生後3か月。現在もまだミルクを飲んでいます。

そこで、初期の頃のような体調の不安定さも見られないのでもうそろそろ一般公開をしようと考えたスタッフは、いきなり一般公開をして赤ちゃんたちに何かあると嫌だなと思い、その前段階としてスタッフルームを一部改造し、赤ちゃんたちがお客さんに慣れてもらえるようお客さんから見える小部屋を作って数日間展示を行いました。

外の環境に慣れる為の部屋を作成中

この小部屋での数日間の様子を見た上で、「大丈夫だろう」と判断して正式に今回7月22日に一般公開を行いました。

小部屋での様子を観察するお母さんスタッフ

一般公開初日にはたくさんのメディアさんが伊勢シーパラダイスに取材に来て下さり、人工保育をしていたスタッフルームから新しい飼育舎へのお引越しの様子をずっとカメラが追いかけてくれました。

お引越し途中の風景

お引越しは、スタッフがそれぞれ赤ちゃんを1頭ずつ抱っこして一般公開の飼育舎まで移動しました。

一般公開の始まり!

あんなに苦労させられた赤ちゃんたちが一般公開が出来るほどにまで成長して担当スタッフは感無量です。

一般公開された飼育舎でお母さんスタッフを遊ぶ赤ちゃんたち

3時間おきにミルクを飲ませ、24時間体制で育ててきたお母さんスタッフはこれで少しは肩の荷が降りたことでしょう(笑)

リラックスしている赤ちゃんたち

カワウソは成長するのがとても早いです。今のかわいらしい時期は今しか見ることができません。そしてなんと言っても日本では数少ないツメナシカワウソです。
ツメナシカワウソの「赤ちゃんの時期」を近くで見る事ができるのは本当に今のうちだけですので、機会がありましたら是非会いに来て頂きたいと思います。

著者プロフィール

田村龍太 (たむら・りゅうた)

1976年生まれ。大阪府出身。
1996年二見シーパラダイス(現 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)入社。
現在飼育全般の管理と若いスタッフへのくだまき係をしている。「自分を生かしてくれている世間様のために還元!」と自らを正当化して時々突発的な大きな買い物をする。

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