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Vol.38 ツメナシカワウソの赤ちゃんが生まれました!!

2017.4.27

伊勢シーパラダイスでは2017年4月10日にツメナシカワウソの赤ちゃんが2頭生まれました。お父さんのお名前はブブゼラくん、お母さんのお名前はズリちゃんです。
伊勢シーパラダイスでは今回で5例目の出産となり、日本では6例目のツメナシカワウソの誕生です。

2017.4.10 ツメナシカワウソの赤ちゃん誕生

今回の赤ちゃんたちが生まれるまで、ツメナシカワウソは日本で7頭しか飼育されていませんでしたが、今回新たに2頭を加えて合計9頭になりました。

赤ちゃんたちに上手にお乳をあげるお母さん

伊勢シーパラダイスのVol.36の記事でもご紹介した通り、ツメナシカワウソの出産を期待して飼育舎の増設を行い予定通りズバッと産んでくれました。

新しいツメナシカワウソの飼育舎

そして貴重なツメナシカワウソの子育ての様子をお客様にも見て頂こうと、巣箱を少しのぞけるように設置し、他ではほぼ見る事ができないであろうその様子を見て頂いていました。

すぐ近くで子育ての様子を見て頂けていた

ところが、せっかくズリちゃんが何事もなく無事に出産をし、赤ちゃんたちにもお乳をあげて上手に育ててくれていたのに、生後4日ぐらいたつと2頭の赤ちゃんのうち1頭の体重が伸び悩み始め、しかも4月18日に左目が腫れて動きが緩慢になりました。

左目が腫れて元気消失の小さい赤ちゃん

そこでその小さい赤ちゃん1頭を人工保育に切り替えてスタッフが育てることにしました。
人工保育に切り替えてから、その赤ちゃんは順調に体重を増やし目の腫れもなくなりました。ですが今度はお母さんが育ててくれていた大きい方の子の体重も伸び悩み、しかも鼻血が出たので4月21日にその子も人工保育に切り替えました。

鼻血が出て元気消失の大きい赤ちゃん

2頭の赤ちゃんを人工保育に切り替えたスタッフは3時間ごとにミルクをあげて大変です。赤ちゃんを取られたお母さんのズリちゃんもショックだと思います。
そんなズリお母さんの分もしっかり育てようと頑張るスタッフですが、生後1週間ちょっとのツメナシカワウソの赤ちゃんたちを育てるのは初めてですので(日本でも初めてだと思います)、現在は手探り状態で赤ちゃんたちと向き合っています。

2頭の赤ちゃんの人工保育開始

抗生剤の投与と水分補給を確実に行いたかったので人工保育に切り替え、今のところ2頭ともミルクを飲んで元気にしてくれています。体重も1日に30~50gずつ増えています。

哺乳瓶でミルクを飲んでいる赤ちゃんたち

このまま何事も無く順調に育ってくれることを祈りつつ、スタッフも赤ちゃんも頑張っていきたいと思います。

著者プロフィール

田村龍太 (たむら・りゅうた)

1976年生まれ。大阪府出身。
1996年二見シーパラダイス(現 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)入社。
現在飼育全般の管理と若いスタッフへのくだまき係をしている。「自分を生かしてくれている世間様のために還元!」と自らを正当化して時々突発的な大きな買い物をする。

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