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Vol.55 伊勢シーパラダイスの新しい挑戦が始まります

2019.3.26

伊勢シーパラダイスは長年「ふれあい」をテーマに生き物たちと接してきました。以前から伊勢シーパラダイスの動物たちは飼育スタッフのことを「上から目線で見る傾向があり、自分達の便利屋さんの様にスタッフを見ている」と書きましたが、飼育スタッフと動物たちとが自然と一緒に居るその延長でお客様と動物たちとの「ふれあい」が出来上がっています。

体重1tのオスのトド、小鉄くんにタッチ!

そんな伊勢シーパラダイスに2019年4月1日から新しいエリアがオープンしました。その名も「ふれあい魚館」です。人と動物たちとの関係性とはまた少し違った形で、人と魚との「ふれあい」をテーマに新設したエリアとなり、インタラクティブアクアリウムと言うサブタイトルが付いています。インタラクティブとは「相互に作用する」という意味で、「人と生き物の双方向」という伊勢シーパラダイスの「ふれあい」を表す言葉です。動物たちに良い刺激となるような「ふれあい」がお客様にとっても楽しく、また魚たちにとって必要な行動がお客様にとっても楽しいという部分を出来るだけ追及していきたいと考えています。

新設された「ふれあい魚館」

餌を食べる為に何かにつかまりたいタツノオトシゴがお客様の指につかまったり、干潟に生息し、陸に上がって餌を食べるトビハゼがお客様の手に乗せた餌を食べる為に手に登ったりと、魚たちの行動の中に人が入りその行動に関与出来る形でお互いにとって良い形でふれあいが出来ればと考えています。

人の手につかまるタツノオトシゴ

例えばカワウソの習性である「手で隙間を探りたい」を利用してツメナシカワウソとの握手体験が出来るように、魚たちの習性を生かして人に寄って来たり、人を利用することで「ふれあい体験」を行えたりと、魚たちを身近に感じてもらうことで生き物に興味を持ってもらいたいと考えています。

ツメナシカワウソと握手

まだオープンしたばかりですが、このような伊勢シーパラダイスらしい「インタラクティブ」な表現方法を模索した新しい挑戦が始まりました。人が水槽の魚を見るように、魚たちも水槽から人間の行動を見ているかもしれません。

人の手に乗るトビハゼたち

著者プロフィール

田村龍太 (たむら・りゅうた)

1976年生まれ。大阪府出身。
1996年二見シーパラダイス(現 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)入社。
現在飼育全般の管理と若いスタッフへのくだまき係をしている。「自分を生かしてくれている世間様のために還元!」と自らを正当化して時々突発的な大きな買い物をする。

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