日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.36 この春に向けた伊勢シーパラダイス!!

2017.2.28

只今伊勢シーパラダイスは「もっとシーパラらしさをパワーアップ」していこうと飼育舎の建て替えを行っています。

解体工事中の飼育舎

ただ、これまた伊勢シーパラダイスらしく、飼育舎の建て替えと言っても小規模です(笑)
ただし、当館らしさを出す為に少し工夫を凝らしています。

建て替え途中の飼育舎

今回の飼育舎の建て替えのひとつにツメナシカワウソ舎があります。今では全国津々浦々でパイプを利用したカワウソの握手を目にしますが、あのスタイルの発祥は実は伊勢シーパラダイスなんです。

筒を使ってのカワウソとの握手

カワウソたちの「手で隙間をさぐって獲物を捕まえる」という習性を活かして、あの肉球の塊の様なかわいい手をお客さんにも安全に触ってもらえないかと考えて2007年にパイプを設置しました。

2007年頃の写真

アクリルガラス一枚に穴をあけるだけではお客さんの手がカワウソ飼育舎の中に入ってしまいます。そうすると興味を持ったカワウソたちがその手をガジっと咬んでしまうかもしれません。ですので、カワウソの手はお客さんの方へ(飼育舎の外へ)出るけど、お客さんの手は飼育舎の中に入らないようにする為にはどうしたら良いだろう・・・と考えて出てきたのがあのパイプです。
製作費はパイプ代のみで、劇的にツメナシカワウソの魅力をお伝えできる展示に変身できたと思います。

 

 

そんな旧飼育舎を現在建て替え中でして、今までは古いアクリルガラスで写真が撮りにくかったとは思いますが、新しくなった際にはアクリルからガラスに変わりますので今まで以上に写真は撮りやすくなり、また見やすくなるかと思います。

新しいツメナシカワウソ飼育舎

また、今までの飼育舎の正面側にもツメナシカワウソ舎を作りましたので、あっちでもこっちでもツメナシカワウソをご覧頂ける環境となります。

新しく増えたツメナシカワウソの飼育舎

伊勢シーパラダイスでは2015年に当館で2回目のツメナシカワウソの繁殖に成功しています。
飼育舎が増えたことでもう一度繁殖を狙いたいと考えていますが、狙い通りに出産してくれるか期待しています。
もしも新たな命が誕生しましたら、以前は写真でしか皆さんに見て頂くことができなかったその子育ての様子を皆さんに間近で見て頂くことができると思います。

2015年の子育ての様子

著者プロフィール

田村龍太 (たむら・りゅうた)

1976年生まれ。大阪府出身。
1996年二見シーパラダイス(現 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)入社。
現在飼育全般の管理と若いスタッフへのくだまき係をしている。「自分を生かしてくれている世間様のために還元!」と自らを正当化して時々突発的な大きな買い物をする。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。