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Vol.9 飼育記録世界一のツメナシカワウソ・チィちゃん亡くなる

2014.1.12

ミナミゾウアザラシの丸子が亡くなって8か月。
先日12月6日に丸子と同じく飼育記録界一を更新し続けていたツメナシカワウソのチィちゃんが亡くなりました。

ツメナシカワウソのチィちゃん

今年の初めまで、ミナミゾウアザラシとツメナシカワウソの2つの世界飼育記録を更新していた二見シーパラダイス。それが同じ年に2つとも止まってしまいました。
ミナミゾウアザラシの丸子は24年と3ヶ月、ツメナシカワウソのチィちゃんは20年と7ヶ月というとても大きな記録です。おそらく今後はもう抜かれることは難しい記録になると思います。
ちなみに。分かる範囲ですが、丸子の次に長生きしたミナミゾウアザラシはアントワープ動物園のメス個体で23年8ヶ月。 チィちゃんの次に長生きしたツメナシカワウソはフランクフルト動物園のオス個体で14年2ヶ月でした。

何にでも近づいて好奇心旺盛なおばぁちゃんでした

チィちゃんは1993年4月9日二見シーパラダイスで生まれ、それからずっとスタッフと喧嘩をしたり遊んだりして成長して20年以上も元気に過ごしてきました。もちろんこの20年間は丸子と同様スタッフとはいろいろなやりとりがありましたから、丸子の様なユーモアもふてぶてしさも兼ね備え、スタッフのことをだいぶとおもちゃ代わりにしていました。

特に晩年はスタッフへの対応のハチャメチャさがものすごくて、掃除をしているスタッフのズボンで毛づくろいをするのは当たり前。
そのままカッパの中にまで入ってきて(スタッフとチィちゃんが一緒にカッパに入ることになります)スタッフの上着で毛でづくろいをしたり、

スタッフのカッパの中からこんにちは。体は全身カッパの中です

スタッフに登ったりして遊んでいました。

スタッフの背中に登るチィちゃん

長い間スタッフから愛され、そしてスタッフに笑いを運んできたチィちゃん。
奇しくも同じ年に2つの飼育世界記録を止めてしまいましたが、丸子とチィちゃんはいつまでも二見シーパラダイスの宝物となるでしょう。

チィちゃん長い間ありがとう。どうぞ安らかに。

著者プロフィール

田村龍太 (たむら・りゅうた)

1976年生まれ。大阪府出身。
1996年二見シーパラダイス(現 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)入社。
現在飼育全般の管理と若いスタッフへのくだまき係をしている。「自分を生かしてくれている世間様のために還元!」と自らを正当化して時々突発的な大きな買い物をする。

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