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Vol.10 丸子を継ぐもの(トドの小鉄くん)

2014.2.7

ミナミゾウアザラシの丸子さんから始まった二見シーパラダイスの「ふれあい」の歴史はもうかれこれ25年ほどになります。
丸子は去年の4月に大往生で亡くなりましたが、今回はその丸子イズムを継承するスタッフと動物たちからトドの小鉄くんをご紹介します。

小鉄という名前がついていますが現在は二見シーパラダイスで一番大きな動物で体重が1トンほどあります。
1998年の6月28日に二見シーパラダイスで生まれた小鉄くん。
小鉄くんのお母さんは小樽水族館で生まれた飼育下2世トドでしたので、小鉄くんは日本の飼育下初の3世トドでした。おそらく世界でも初めてのことだと思います。

それから16年の月日が流れ、小鉄くんは8頭もの子どもがいる立派なお父さんになり、
小鉄くんの子供である飼育下4世のトドたちが日本や世界の水族館にお嫁さんやお婿さんとして二見シーパラダイスから旅立っています。

ショー中の小鉄くん

今はお嫁さんのヒナちゃんと2人で生活している小鉄くん。最近は年のせいか体つきはだいぶと縮んできた感じがしますがまだまだ貫禄はあります。

女性スタッフと背比べ

そんな小鉄くんはこれもまた世界で二見シーパラダイスだけだと思いますがオスのトドとしてお客様の前に出てふれあいを行っています。

お客様の前で頑張る子鉄くん

みなさんはオスのトドの体に触ったことがあるでしょうか? トドの体にはたくさんの毛が生えており、触った感触は体重1tの筋肉の塊を連想させるだけのズンとした重みが返ってきます。

小鉄くんをさわってみよう

見た目は大きくて怖そうな小鉄くんですが、よく見るとなかなかかわいい顔をしてるんですよ。
そんな小鉄くんももちろん丸子のあのあっかんべ~を引き継いでいまして、「ふれあい」と共に「あっかんべ~」もしっかりと見せてくれます。

小鉄のあっかんべ~は舌をだすだけ・・・

あの大きなトドがお客様の前へ出て来てあっかんべ~でご挨拶をすると、皆さんは驚きと共にかわいらしさも感じて頂けている様でたくんさん写真を撮ってもらえます。
まさしく丸子イズムを受け継いだ優しいトドに成長しました。

小鉄くんはおっとりした熊みたいなかわいい顔です

こんなトドのお食事時間「夫婦トドタイム」をするトドプールは二見シーパラダイス入口の外にありますのでみなさん無料でご覧いただけます。

7月~8月ぐらいの発情時期はあまり言うことをきいてくれないのでショーは中止していますが、その他の時期はだいたい気分よく元気に夫婦トドタイムをしています。

今日も元気に頑張っています

二見シーパラダイスのすぐ近くには夫婦岩という有名な景勝地があり、伊勢神宮参拝の禊の地(みそぎの地・参拝前に体を清める場所)として長い歴史があります。
そんな夫婦岩のすぐ近くで子宝に恵まれた夫婦トドが丸子イズムを継承して暮らしています。
次回は小鉄の子供たちを少し紹介しようと思います。

著者プロフィール

田村龍太 (たむら・りゅうた)

1976年生まれ。大阪府出身。
1996年二見シーパラダイス(現 伊勢夫婦岩ふれあい水族館シーパラダイス)入社。
現在飼育全般の管理と若いスタッフへのくだまき係をしている。「自分を生かしてくれている世間様のために還元!」と自らを正当化して時々突発的な大きな買い物をする。

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