日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.34 シャンプー!!

2015.8.22

 みなさん、こんにちはー。
 夏ですね♪
わんぱーくのアイドル・鳴子たちが暮らす高知家ですが、「南国土佐」とよばれるだけあって、暑い!いや、こじゃんと蒸し暑いぜよーー!!

 私たち飼育スタッフの仕事は、開園する9時までに、それぞれ担当動物たちの体調チェック、餌づくり、そして展示運動場へ出して、昨夜、動物たちがいた獣舎の掃除をやるのだが、毎日大粒の汗が頬をつたい落ちます。
そのため夏場は、着替えのポロシャツやタオル、帽子が欠かせず・・・
また、仕事終わりのシャワーでさっぱり!リフレッシュして帰るわけです。
 では、動物園のどうぶつたちも毎日、着替えやシャワーをしているのでしょうか?
 みなさん、どう思いますか!

1

 ミナミコアリクイ・鳴子です。
 夏バテ知らず・・・アニマルギャラリー屋内展示場で、特製ジュースをがぶ飲みです。ご覧のとおり、毎日ベトベト状態・・・ (笑)よっちょれ~♪
 ちなみに、野生動物は毛づくろい(グルーミング)はもちろん、雨や水浴び、自然のなかで暮らし接することで、身体をきれいに保つすぐれた性質や能力が元々持っているわけです。
 最近では、この優れた性質を先端技術で作り出し、素材や医療など、さまざまなところで利用し活かす「バイオミメティクス(生物模倣)」の開発がすすめられています。
 たとえば、カタツムリの殻を模倣・モノマネして、家屋の壁面が汚れづらく、雨できれいに流れるよう工夫された建築材料とかetc・・・

 じつは、動物園のどうぶつたちも野生動物とほとんど変わりなく、身体についたものを獣舎内の植栽や壁などにゴロゴロ寝転んでは汚れをこすりつけ、落としているのです。

 ただ、鳴子たちのように毎日汚す飼育動物には、さすがにこんな感じです~♪

2

 はい、定期的にシャンプー・薬浴しています。

 体毛や皮膚がジュースで汚れたままだと臭いし、雑菌が増え、悪さして皮膚炎をおこしかねません。
 コアリクイの場合も、私たち人間やイヌと同じような「マラセチア(真菌)」が皮膚に住みついていますからね!
 もちろん、それ専用の薬用シャンプーを使っています。

3

泡々状態で、しばらくつけおきします。
溜まったガンコなジュース汚れも落ちやすく、あとは汚れを洗い流して乾かすのみ。
これで、体毛や皮膚もきれいさっぱりな衛生状態にリセットです♪

4

シャンプー後は、天井近くのハンモックでスヤスヤお昼寝タイムな鳴子です~♪

次号へつづく

著者プロフィール

吉川貴臣(よしかわ・たかおみ)

1974年高知県高知市生まれ
物心がついたころから高知の豊かな大自然のなかで遊び、さまざまな生き物たちと出会い、好奇心旺盛な幼少期を過ごす。犬好き。
高知県立高知小津高等学校・理数科卒業 ボクシング部 
高3の夏、愛犬の突然死をきっかけに獣医師の道を目指す(ドラマ等では、間違いなく獣医師になれます)が、時すでに遅し…パンチドランカーのため、専門学校へ。
日本動物植物専門学院・東京校アニマルケアー科卒業。
1999年より、わんぱーくこうちアニマルランドに勤務。長年の夢だった飼育係となる。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。