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Vol.36 深まる深まる

2015.12.8

秋深まり、やっと冬らしくなってきた高知家よりー

日本で暮らすミナミコアリクイには、鳴子のようにベストを着ず、暑くて脱いでしまっているようなアイボリー単色型のLightly-vested[LV]個体と、素敵なブラックベストを身に纏った白黒模様のStrongly-vested[SV]個体と、おもにこの2タイプが見られます。

リョクママと鳴子ガイアナ産Lightly-vested[LV]個体

リョクママと鳴子ガイアナ産Lightly-vested[LV]個体

アメリカブリードStrongly-vested[SV]個体

アメリカブリードStrongly-vested[SV]個体

みなさんは、どちらがお好みですか~\(^.^)/♪

ただ、この2タイプ………。
見れば見るほど、同じミナミコアリクイなのにさまざまな違いがあり、毎日飼いながら、疑問や謎が深まります。
たとえば、見た目!
鳴子たちLightly-vested[LV]個体は、頭や口先など細長く、また体毛も短く、華奢でスレンダーなイメージ☆
一方、Strongly-vested[SV]個体たちは、体毛長く、全体的に口先や頭、体もしっかりと筋肉モリモリ、マッスルなイメージ☆
同じ名前のついた生き物なのに、まるで別種のようです。ナゼなんでしょう……
ふしぎぜよ!

まるで、当園で飼育している、アムールトラとスマトラトラみたいぜよ~
\(´O`)/よっちょれ♪♪

アムールトラ(ウリ♂)

アムールトラ(ウリ♂)

アムールトラ(ウリ♂)

スマトラトラ(アカラ♂)


ちなみにミナミコアリクイって生き物、中南米に生息するわけですが、こじゃんと分布域が広い!
赤道直下の暖かな気候で暮らす者から、標高の高い涼しいところで暮らす仲間までいるようです。
さらに、キタコアリクイも中南米の一部に生息していますし、、、
おそらくですが、さまざまな生息環境で暮らすミナミコアリクイ。
気候の変化はもちろん、食生活にも多様な文化・違いがありそうです。
主食である、好みのシロアリも、一種類とかではなく、それぞれの生息環境に適応したシロアリを日々探索し、好物の定番シロアリや病気の時のみ食べるにがいお薬のようなアリもいるかも知れませんよね!(笑)

日本で暮らすミナミコアリクイたちにも、副食としてアリを食べさせています。
小さな薄茶色の個体と緑や白い色をした大きなからだをしたナゾの外国産羽アリがこちら・・・↓↓↓↓↓

5

なまえは『ツムギアリ』!!

じつは、このツムギアリ。アメリカ大陸には生息せず、なんと東南アジアに分布するアリさんではありませんか・・・ww∑(ノ゜p゜)ノオオオオオオww<>

ただ、鳴子たちもあまり好みじゃないらしく、ほとんど食べません。
むしろ園内お散歩で見つけた日本産のアリさんのほうが、よっぽど食いつきがよく、お口に合うのかもしれません!
ただ、蟻酸中毒も心配ですし…鳴子たちの最善の給餌メニューはなんだろうと、日々私たちも探索しながら彼らのことを深めています。

著者プロフィール

吉川貴臣(よしかわ・たかおみ)

1974年高知県高知市生まれ
物心がついたころから高知の豊かな大自然のなかで遊び、さまざまな生き物たちと出会い、好奇心旺盛な幼少期を過ごす。犬好き。
高知県立高知小津高等学校・理数科卒業 ボクシング部 
高3の夏、愛犬の突然死をきっかけに獣医師の道を目指す(ドラマ等では、間違いなく獣医師になれます)が、時すでに遅し…パンチドランカーのため、専門学校へ。
日本動物植物専門学院・東京校アニマルケアー科卒業。
1999年より、わんぱーくこうちアニマルランドに勤務。長年の夢だった飼育係となる。

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