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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.15 マナのひとりぐらし

2013.6.13

気ままなひとり暮らしにすっかり慣れた様子のマナ。
ただ、一頭で居ると、神経が研ぎ澄まされるのか(?)私たちには見えない色んなモノが見えるようで、ガラス越しに館内をすごく気にしたり、プールの天井をぼんやり見つめて固まったり、餌を差し出した手に驚いたりすることが増えてきました。
そして、餌を食べ終わるとすぐに潜ってしまい、ちょっと寂しい気持ちで退室する・・・という日々が続いています。
当館ではおとなのラッコたちに、スキンシップを図ったり、刺激を与える目的で種目を教えていますので、マナにも教えてみることにしました。
まず最初は、前あしをくるっと回してお客さまの方に顔を向けさせるご挨拶。

ご挨拶

これは意外と簡単に覚えてくれました。
次は、前あしを交互に上げて手の平にタッチする種目。

前あしハーイ

両手ハーイ

写真で見ると、体の小さなマナのかわいさが引き立ちます。
一番苦戦したのはお客さまの目の前まで泳いで行き、ガラス面を叩いてご挨拶する種目です。
これはおとなラッコたちがやると、毎回お客さまからワーッと歓声が上がる、大人気の種目です。
初めはプール内の仕切りのガラスを叩くことを教えて、少しずつその距離を伸ばしていく・・と言う地道な練習を重ね、何とかガラス面まで行くようになりました!

ガラス面ご挨拶

まだ、ガラスにタッチするだけで、すぐに戻ってきちゃいますけど・・・。
でも、スゴいでしょ?!

こちらの要求が理解できないと『イミ分からん!はよ餌ちょうだいよ!』と怒ったように水面をバンバン叩くマナ。その姿がかわいくて『ごめん、ごめん。怒らんでよ~』と、ご機嫌をとる私が、鬼教官になれないことを分かっているんでしょう。
こんな感じなので、新しい種目が増えるには少し時間がかかりそうですが、今度は道具を使った種目を教えてみようかなぁ・・・なんて目論んでます♪

著者プロフィール

土井 翠(土井 みどり)

佐賀県出身。1997年4月 マリンワールド海の中道に入社。
同年7月に展示部海洋動物課に配属後、アシカ・アザラシ・ラッコの飼育業務やショー運営を行い、現在に至る。
動物たちは我が子のようでもあり、友達でもあり、一緒に仕事をする大事な仲間。

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