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Vol.74 今年さいごに思うこと

2018.12.9

早いもので今年も残すところ、1か月を切ってしいました。わたしの中で、12月は四季のくくりでは完全に「冬」でしたが、今年は暖かい日が多くて驚いています。あまりに寒くても困りますが、吐く息が白い様子や指先がじんとなる、冬ならではの感覚がまだ味わえないことが少しさびしく思います。

マリンワールドは12月1日から『海のクリスマス』を開催中です。
外洋大水槽でのダイバー魚ッチングでは、水槽内にサンタクロース姿のダイバーが登場します。

サンタダイバー

アシカイルカショーもクリスマスバージョンです♪

アシカショー

ショップではオリジナルのペアマグカップを数量限定で販売しています。マナとリロがモデルのとってもかわいいデザインです。

マグカップ

さて、どうぶつのくに本誌では今月から『日本とラッコと水族館』の連載が始まりました。
初回の執筆依頼を受けたときは、こちら(WEB版)で散々ラッコのことを書いているので、内容に困るんじゃないかということと、もう飼育に携わっていないということが引っかかり、お受けするかどうか正直少しだけためらいました。

書けるかなぁ

ですが、それぞれの施設のラッコ飼育の歴史や取り組み、担当者の想いなどを感じることができるのは興味深いと思ったのと、何だかんだ言って、わたしはどういう形であれラッコに関わっていたいんですよ。

すきなんよね~

もう、お読みいただいた方もいらっしゃるかもしれませんが、連載第一回目の内容はマリンワールドに初めてラッコがやってきたことを。
資料室から古いアルバムを持ち出し、担当をしていた上司に当時のことを思い出してもらいながら話を聞いて書きました。
思い返すと、わたしが入社した頃はまだ、いろんな水族館でラッコが飼育されていました。マリンワールドでも食事タイムで二枚貝を叩き割るところやプール底に沈んだ貝殻を拾ってくる様子が大人気でした。
当時、ラッコはイルカやアシカと並んで、多くの水族館で見ることが出来る生きものでした。

そんな時代もあったんやね~

わたしが、飼育係としてラッコと出会ってから21年。
その間に、何頭ものラッコたちと出会い、別れてきました。
その間に、新しい出会いより別れの方が多くなり、国内のラッコたちは少しずつ減り続けています。
最近もさびしい訃報が続き、現在国内での飼育数は8頭になりました。

マナとリロは相変わらず仲が良くて、交尾もよく観察されます。
この2頭は飼育個体の中で雌雄ともに一番若い個体です。どうしても、繁殖に期待を寄せずにはいられませんよね。

ガブー!

わたしはもう、飼育に直接携わることは出来ませんが、繁殖はもちろん、彼らが安心して穏やかに過ごすためにすべきことを飼育担当者と一緒に考えていきたいと、そう思っています。

ガブーッ!

著者プロフィール

土井 翠(土井 みどり)

佐賀県出身。1997年4月 マリンワールド海の中道に入社。
同年7月に展示部海洋動物課に配属後、アシカ・アザラシ・ラッコの飼育業務やショー運営を行い、現在に至る。
動物たちは我が子のようでもあり、友達でもあり、一緒に仕事をする大事な仲間。

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