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Vol.23 2歳になったマナ

2014.3.3

連日寒い日が続き、毎日天気予報が気になります。皆さんがお住まいの地域では雪の被害などはありませんでしょうか?
ここ、福岡でもほんの少しですが、ちらちらと雪が降ったり、山にうっすらと積もる日があります。雪が降るなんて滅多にないので私は嬉しくなっちゃうんですが、毎日雪かきが必要な地域にお住いの方にとっては大変ですよね・・。
そして、私のそばで、寒さなんて全然平気!むしろ寒くなきゃ生きていけない!っていうのがラッコたち。今日も寒いプールの中を元気に泳ぎ回っています♪
中でも一番の元気もの『マナ』が1月25日に2歳の誕生日を迎えました!!
当日のお誕生会にはとてもたくさんのお客さまにお集まりいただき、本当にありがとうございました。

お誕生会の様子

お誕生会のスタートは、マナの生い立ち紹介から。今ではすっかりお話することがなくなってしまった人工哺育のこと。マナは特別な存在だということをお客さまに知っていただいたあとはお誕生ケーキのプレゼントです。
このケーキを作ってくれたのは飼育歴20年以上の大先輩。実は去年に引き続きの作成なので手慣れたものです。食紅で色を付けた氷に今年は2本のロウソクが!

お誕生ケーキ

「このロウソクがこだわりなんよ。マナが吹き消したように見せたいっちゃんね~」とのこと。ロウソクの芯は氷、炎の部分はサケのミンチで作ったそうです。
当日は、先輩の思惑通りにロウソクの先端をパクリ。見事に炎を吹き消してくれました。お客さまの方からご覧いただけたかは分かりませんけど(汗)とってもかわいくて、先輩も満足そうでしたよ♪

ケーキを食べるマナ

続いてのイベントは体重測定です。お客さまには事前にマナの体重を予想して紙に書いてもらいました。

記入場所①

記入場所②

普段の体重測定は開館前に行うので、お客さまにご覧いただくことはありませんし、ラッコたちもいつもと違う時間なので、うまく乗ってくれないかもしれません。そこで、最初にお母さんのマリンから測ることに。

マリンちゃん体測

「マリンちゃんの体重は・・・25.0キロです。」
それを聞いて会場が少しザワつきます。
「お母さんが25キロ?!じゃあ、コレ(書いた数値)より重いかもしれんね!」
お客さまの反応に私はニヤリ。さぁ、ピタリ賞が出るでしょうか?
「次はマナちゃんの番です。マナちゃんおいで~」

マナちゃん体測

マナがよいしょ、よいしょと体重計に乗ります。その後ろ姿がとてもかわいいのですが、お客さまはそれを楽しむより、体重値が気になってしょうがない様子(笑)
「マナちゃんの体重は・・・18・・いや19.・・・」
「19.8!」
ワッ!とザワつく会場。なんと、小数点第一位までピタリと予想されたお客さまが4名いらっしゃいました!すばらしい!
そして、最後に新しいおもちゃをプレゼントして、お誕生会は無事に終了しました。

会場を後にするお客さまと、おもちゃで遊ぶマナを見ながら、私はいろんな感情が湧いてきました。

おもちゃをもらうマナ

マナが今、元気に泳いでいるのは当たり前のことのようで、ホントはすごく特別なこと。
マリンのお腹の中で無事に大きくなり、生まれてきたことも奇跡だし、生後10日でマリンから離れ、ここまで生きてきたことはもっと奇跡です。どうぶつと接していると、本当に命の尊さを感じさせられます。
マナちゃん、生まれてきてくれてありがとう。
マリンちゃん、マナを生んでくれてありがとう。来年も一緒にお誕生日をお祝いしようね♪

著者プロフィール

土井 翠(土井 みどり)

佐賀県出身。1997年4月 マリンワールド海の中道に入社。
同年7月に展示部海洋動物課に配属後、アシカ・アザラシ・ラッコの飼育業務やショー運営を行い、現在に至る。
動物たちは我が子のようでもあり、友達でもあり、一緒に仕事をする大事な仲間。

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