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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.24 親子そっくり

2014.4.5

3月に入り、ずいぶんと日も長くなり、暖かく過ごしやすい日が増えてきました。
さて、今月は2歳になったマナが出来るようになったことをご紹介します。
まず、お母さん『マリン』も大好きなガラスをこする遊び。

マリンがガラスをこするところ

オトナたちは爪を立てたり、プール底から小さな石やら砂やらを集めてきて、上下にゴーシゴーシとこすって遊びます。そういうモノで遊んでいたら、取り上げるようにしていますが、ラッコたちにとっては滅多に手に入らない宝物ですから、そう簡単には渡してくれません(涙)
おかげでラッコプールのガラスは細かい傷で真っ白になり「ラッコが見えない!」と、お叱りの言葉をいただくこともあります。
その迷惑な遊びをマナもとうとう覚えてしまったんです。
ガラス越しにカメラを向けると遊びを止めてカメラ目線!

マナのガラスこすり

何か手に持ってる!まさか、石?!と急いでプールの中に行って確認すると、マナが持っていたのは・・・

マナの手にあったモノ

毛玉でした(笑)
ラッコにはアシカやアザラシの換毛(かんもう)のように、毛の生え換わりの時期はなく、毎日の毛づくろいのときに少しずつ抜けています。だから、ラッコプールの陸上部分には毛玉がいっぱい。プールの水面にもふわふわと浮かんでいます。

ラッコたちの抜け毛

さすが、マナちゃん。やることがかわいい♪
水面での毛づくろいや仰向けに浮いてお昼寝するのもとても上手になりました。

水面での毛づくろい

お昼寝の画像が間に合わなかったのがザンネンです。
そして、お母さん『マリン』ともとっても仲良く過ごせるようになりました。
朝、ラッコプールに行くと上陸して毛づくろいをするマリンの後ろにマナが!

お母さんの後ろからピョコ♪

かわいい~!!カメラを構える私に気づいてゴロンと転がりながら移動して・・

ゴロリ

2頭並ぶと、親子そっくりです。[/caption]

この姿を見て、朝から涙が出ます。ラッコって本当に愛らしいですね。
今年に入り、国内の水族館や動物園で、ラッコの飼育数がさらに減ってしまいました。
高齢化が進んでいるのはどうしても止められないことですが、現在飼育中の個体がなるべく元気に長生き出来るように、そして1頭でも多くの命が生まれ、守っていけるように私たちは精一杯の努力をしていきます。

著者プロフィール

土井 翠(土井 みどり)

佐賀県出身。1997年4月 マリンワールド海の中道に入社。
同年7月に展示部海洋動物課に配属後、アシカ・アザラシ・ラッコの飼育業務やショー運営を行い、現在に至る。
動物たちは我が子のようでもあり、友達でもあり、一緒に仕事をする大事な仲間。

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