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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.4 デビューにむけて

2012.7.1

生後5ヶ月を迎え、体重は約9キロとすっかり大きくなり、もう赤ちゃんではなく、コ(小)ラッコになりました。

いよいよお客様への公開を前に展示プールへの移動の準備が始まりました。

展示プールと繁殖プールは陸上部分で繋がっていて、ドアを開ければすぐに移動ができます。展示プール内には仕切りがあり、エリアが2つに分かれていて、おとなたちは広いエリアで生活しています。コラッコが生活するのは繁殖プールに近い狭いエリア。繁殖プールは凹凸がないフラットなプールで、上陸しやすい浅瀬がありますが、展示プールは陸上がゴツゴツとしていて、狭いエリアにはプールに浅瀬がありません。また、仕切りはプール内の水の流れをさえぎらないように、格子状の部分があります。この隙間からおとなたちに体を引っ張られて、ケガをするかもしれません。そのため、プール内の格子を追加し、陸上部分の隙間はアクリルの板を取り付けました。

 

 

準備が整い、いざ展示プールへ!餌をあげながらドアを開けて誘導すると、短い前あしと首をめいいっぱいのばして展示プールのゴツゴツした陸上をさわったり、くんくん臭って念入りに確認します。

 

 

ふと顔を上げるとガラス越しにたくさんのお客様!仕切り越しには大きなラッコたち!見るもの全てが初めてです。

 

 

プールに近づくのはさらに勇気がいる様子。私の後ろにべったりくっついてしばらく離れませんでしたが、意を決してプールにダイブ!したのは良いものの、まるで泳ぎ方を知らないかのような慌て振りであっという間に上がってきました。初めての展示プールでの滞在時間はわずか15分・・・。展示プールデビューにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

著者プロフィール

土井 翠(土井 みどり)

佐賀県出身。1997年4月 マリンワールド海の中道に入社。
同年7月に展示部海洋動物課に配属後、アシカ・アザラシ・ラッコの飼育業務やショー運営を行い、現在に至る。
動物たちは我が子のようでもあり、友達でもあり、一緒に仕事をする大事な仲間。

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