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Vol.8 お姉ちゃんになったマナ

2012.11.22

2012年10月18日にマリンが赤ちゃんを出産し、マナがお姉ちゃんになりました!

そろそろ準備をせねば、と、産後は24時間体制で親子の様子を観察することやその時の観察ポイントについて、課内でミーティングを行い、マナはマリンと同じプールに入れたまま、出産・育児を見せて、万が一、マナがパニックになったり、マリンから干渉を受けたりした場合はすぐに裏の繁殖プールに移動させることも決め、いつ赤ちゃんが生まれてもいいように準備していましたが、実際に生まれると、みんな大慌て!

今回はマナのときのような『出産直前の兆候』が見られなかったようです。

2012.10.18 親子

当のマナですが、赤ちゃんを抱いて泳ぐマリンの姿を不思議そうに見ながらも、思ったより落ち着いていました。

マリンと赤ちゃんを見ていると、マナが生まれた日のことを思い出します。
生まれたばかりの赤ちゃんはマリンに抱かれて、念入りな毛づくろいを受けながらふわふわの毛玉のよう。見ていると幸せな気持ちになります。

約9ヶ月前はマナもお腹の上に大事そうに抱かれていました。その後、生後10日目から始まった人工哺育。あのとき死にかけていたマナがたくさんの壁を乗り越えて無事に大きくなり、お姉ちゃんになりました。

人工哺育開始直後

現在のマナ

マリンに赤ちゃんが生まれたことはもちろん、マナがお姉ちゃんになったということは、私たちにとって、とっても感慨深いものです。しかし、喜びも束の間、その後、赤ちゃんは生後20日で亡くなってしまい、私たちはマリンと一緒に、また寂しい思いをすることになりましたが、それと同時にマナがここまで育ったことが奇跡的なことだったと改めて感じています。

赤ちゃんの死を受け入れ、無駄にすることがないように、これからのラッコの飼育に活かしていこうと思います。

著者プロフィール

土井 翠(土井 みどり)

佐賀県出身。1997年4月 マリンワールド海の中道に入社。
同年7月に展示部海洋動物課に配属後、アシカ・アザラシ・ラッコの飼育業務やショー運営を行い、現在に至る。
動物たちは我が子のようでもあり、友達でもあり、一緒に仕事をする大事な仲間。

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