日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.21 14歳になったマリン、15歳になったナダ

2013.12.17

12月9日に『マリン』が14歳の誕生日を迎えました。

マリン

私は毎年、誕生日を迎える度にマリンとの付き合いが1年増えたことを嬉しく思います。それは他のどうぶつたちの誕生日でももちろん同じことです。

水族館に就職して早十数年・・・。こうやって誕生日をお祝いできる喜びの裏で、自分も同じだけ歳をとったんだなぁと最近つくづく感じるようになりました。
どうぶつは人間に比べると、外見で年齢が分かりにくいものです。
食事タイムのときに「マリンちゃんでーす」とご挨拶をすると、必ず「ワーッ!かわいい!!」という反応が聞こえてきます。リロやマナがご挨拶するときよりも確実に歓声が大きいんですよ!

マリンのご挨拶

マリンとは生まれたときからの付き合いで、泳ぎの練習を始めたときのことや、潜れるようになってからは母親『チサ』の腕を振りほどいて遊びに行こうとしてたこと、チサからもらう大きなイカをハムハムと、一生懸命食べようとしていたことなどを時々懐かしく思い出します。
すくすくと大きくなり、初めて赤ちゃんを生んだこと、それが死産だったこと、そのあと何度もかわいい赤ちゃんを生んだこと・・・マリンのそんな姿をずっとそばで見てこられて本当に幸せです。

赤ちゃんを抱くマリン

何度も繰り返して書きますが、現在、国内の動物園や水族館でラッコの飼育数が減り続けています。赤ちゃんが生まれてもうまく育たず、飼育中のラッコたちの高齢化も進んでいます。
今年もマリンとリロの間に赤ちゃんが生まれることを期待しましたが、残念ながら空振りでした。すっかり高齢の域に入ったマリンはまだ、妊娠出来るでしょうか。高齢出産は人間同様にそれなりのリスクがありますからムリはさせたくないけど、1頭でも多くの赤ちゃんを生んでほしいと期待せざるを得ません。
先月、『ナダ』に会うために和歌山のアドベンチャーワールドに行きました。
ナダもマリンワールド生まれで10月22日の誕生日で15歳になりました。

ナダ

ナダは2012年の1月にアドベンチャーワールドへ引っ越し、3月に入れ替わりでリロがマリンワールドにやってきました。これは、繁殖を目的に、動物園や水族館同士で動物を貸し借りする『ブリーディングローン』という制度です。
久しぶりに見るナダは、プールを悠々と泳ぎ、もう何年も前からそこで生活をしているかのように見えました。一緒に生活をしているメスのラッコがピッタリと寄り添い、とても仲が良さそうでした。こちらのカップルにも早く赤ちゃんが出来ることを期待したいものです。

アドベンチャーワールドのプールで泳ぐナダ

さて、誕生日と言えば!
1月にはこのコーナーのアイドル『マナ』が2歳の誕生日を迎えます。
1歳の誕生日同様に、お客さまと一緒にお誕生会を行う予定です。

マナ

お誕生会の内容が決まり次第、当館のHPで告知いたします♪

著者プロフィール

土井 翠(土井 みどり)

佐賀県出身。1997年4月 マリンワールド海の中道に入社。
同年7月に展示部海洋動物課に配属後、アシカ・アザラシ・ラッコの飼育業務やショー運営を行い、現在に至る。
動物たちは我が子のようでもあり、友達でもあり、一緒に仕事をする大事な仲間。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。