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はぬまんらんぐーるって知っちょる? Vol.1 はじめまして!

2015.11.13

みなさんはじめまして!
ときわ動物園の川出比香里と申します。

…馴染みのない方が多いと思うので、まずは園の紹介を。
ときわ動物園は、山口県宇部市に位置する都市公園「ときわ公園」の中にある小さな動物園です。前身である宮大路動物園が開園した1955年から数えると、今年でなんと開園60周年!
さらに、今年3月21日にアジアの森林ゾーンがリニューアルオープン、来年度にグランドオープンを控える、今最も勢いのある動物園のひとつ(自称)なんです。

当園の大きな特色は、生息環境展示にこだわった緑あふれる園内と、霊長類を中心としたちょっと変わった展示種の数々。16種の霊長類(現在非展示の種も含む)を飼育しており、日本モンキーセンターに次いで国内2番目の種数です。

どうぶつのくにで取り上げていただいたシロテテナガザルは国内No.1の飼育頭数!

どうぶつのくにで取り上げていただいたシロテテナガザルは国内No.1の飼育頭数!

「ゾウは?キリンは?ライオンは?」
「サルばっかりじゃん!」
という声も…聞こえてきたりこなかったりしますが、国内の霊長類が大型類人猿中心になりつつある昨今、なかなか出会うことができなくなった貴重なサルたちを飼育・展示し、そして繁殖させていることを誇りに思っています。

そんなときわ動物園で、わたしが担当しているのはハヌマンラングール、シシオザル、トクモンキーの3種。すべてアジアの森林ゾーンのサルです。
このコラムでお話するのは、2年連続で人工哺育を行っているハヌマンラングールについて。

ハヌマンラングール、またまた馴染みがないかも…?

ハヌマンラングールは、インドからバングラデシュにかけて アジアの広範囲に生息するリーフイーター(Leaf eater/木の葉を主食とするサル)の仲間。

2

長~いしっぽとすらっとした身体、ダイナミックな跳躍がとても美しいサルです。
特に絶滅のおそれの高い動物ではなく、生息地では神聖な動物としてヒンドゥー教によって手厚く保護されています。世界的に見れば動物園での飼育数も安定していますが、日本ではたったの6頭しかいない超希少種。
当園にはそのうちの4頭がいます(残り2頭は日本モンキーセンター)。

ソフィー ♀

ソフィー ♀

リンダ ♀

リンダ ♀

タラ ♀

タラ ♀

サト ♀

サト ♀


サルのなかには生まれた時とおとなになってからの姿がちがうものも多く、ハヌマンラングールも成長するにつれて 肌色の皮膚は黒く、黒い毛は白く変わります。
サトのようにまだ赤ちゃん色のハヌマンラングールの赤ちゃんが見られるのはときわ動物園だけ!

次回からは、わたしが担当したタラとサトの人工哺育を中心に、ハヌマンラングールの魅力とその飼育管理についてお話していきます。

ちなみに、タイトルの『はぬまんらんぐーるって知っちょる?』は、山口県の方言で「ハヌマンラングールって知っていますか?」。
埼玉出身のわたしは山口弁をまだまだ使いこなせていませんが、こんなことを言わなくてもみなさんの頭にぱっと思い浮かぶくらいハヌマンラングールの魅力が知れ渡ること、そして、希少種も多いラングールたちの保全が軌道に乗ることを心から願っています。

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

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