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Vol.22 父にして、唯一のオス

2017.12.17

みなさんこんにちは!
日に日に寒くなっているように感じますが、風邪などひかれていませんか?
あたたかくして動物園にいらしてくださいね!

 

さて、今回は、現在はときわ動物園にはいないハヌマンラングールのお話です。
当園で飼育するハヌマンラングールは全部で4頭ですが、実は2015年4月までは「サミー」という名のオスがいたのです。

サミーは若い頃に骨折をしたため歩き方に少しだけおかしなところがありました。
お顔も、ヒトの私から見た印象だとお世辞にもイケメンとは言えない…けれど、どことなくどっしりかまえていて、一緒にいて安心感のあるサルでした。

 

リンダとの間に2頭のこども(タラとサト)をもうけ、他のメスとの繁殖を目指して日本モンキーセンター(愛知県犬山市)にお引越しをしました。
2015年7月に生まれた末っ子のサトの姿を見てもらえなかったことが少しだけ心残り。

お引越し後、私も何度か犬山へ会いに行きました。
しかし、どうやら懐かしがるのは私だけのようで、いつ行ってもサミーはぼんやり顔でこちらを一瞥するだけでした(苦笑)。

 

犬山でのサミーは、当園にいた頃よりも少しだけ太ったかな?という感じがしましたが、毛並みもよく、ゆったりした雰囲気は変わっていませんでした。

 

メスの「ラムセス」との同居もスムーズに進み、交尾こそ見られないものの、一緒に木の葉を食べたり毛づくろいをしたりする姿も見られていたそうです。
私たちも、ラムセスの妊娠や赤ちゃん誕生の吉報を楽しみにしていました。
しかし、残念ながらうれしい知らせを聞くことなく、今年6月にラムセスが亡くなり、サミーは現在ひとりぐらしに…

   

また、国内で飼育されるハヌマンラングールは当園の4頭とサミーの合計5頭だけになってしまいました。
当園の4頭はすべてメスなので、サミーは国内唯一のオス。

 

先行き不安な国内のハヌマンラングールの未来が、どうか明るいものでありますように。

   

日本モンキーセンターのブログにたまーーーーーーーに登場する近況をこっそり覗き見たり、こっそり会いに行ったりして元気そうなサミーの様子を見ては、元気をもらっています。

 

ちなみに先日、日本モンキーセンターでこんなものを購入してきました。

申年だった昨年、色々なサルの絵馬を作られたのだそう。
ハヌマンラングールが戦いの神様・ハヌマーン神のモデルになったことから、必勝祈願の絵馬なのだそうですよ!

   

…と、今回はすっかり日本モンキーセンターの宣伝回になってしまいました。

次回は、ときわ動物園のハヌマンラングールたちの冬の過ごし方についてお話します!

(このコラムの写真は、サミーがときわ動物園でくらしていた時のものです)

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

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