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Vol.8 Monkey Mothers!

2016.6.6

みなさんこんにちは! 今回は、先日2才の誕生日をむかえたタラについてお話するつもりでしたが、ときわ動物園は現在ベビーラッシュ真っ最中!
ということで、Mother of 3 Monkeys ではなく “Monkey Mothers”!です!

【トクモンキー】
1月16日にエル、1月20日にラビニアが出産。
昨年那須ワールドモンキーパークから来園し、繁殖をめざしていた2頭です。
めでたく2頭ともお母さんになりました!

…が、ラビニアは出産後まったく赤ちゃんを抱こうとせず、先に出産したエルが自分の子(♀)とラビニアの子(♂)の2頭を育てています。

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ちょっと複雑な親子写真…
エルとこどもたち(写真右:1月16日出産)、ラビニア(写真左:1月20日出産)、コロ(写真中央:父親最有力候補)

エルの面倒見の良さには感動ですが、1頭でも大変な出産と子育て、2頭ならより大変。
一時は体調を崩してしまうこともありました。
エルにしっかり栄養をつけて頑張ってもらうよう、飼育員もエルのケアに力を入れて赤ちゃんの成長を見守りました。

子育てができなかったラビニアも、どんどん成長し活発になる赤ちゃんに興味津々で 赤ちゃんを抱いたり大事そうになめたりする姿もみられているので、次の出産では立派なお母さんになれそうです。

【シシオザル】
3月8日にヒロが出産。
福岡市動物園生まれのヒロ、実は今回が3度目の出産でした。

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親子の後ろにぼんやり見える横顔は父親のレタス。

過去2回は、赤ちゃんが小さく未熟な状態だったことや母乳がうまくでなかったことなどが原因で生後数日で亡くなってしまいましたが、今回の赤ちゃん(♀)は無事に生後2か月をむかえ、元気いっぱい!

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生後2週目から一人で歩き始める脅威の成長ぶりを見せてくれました。

あまりの安定感に飼育員の間では危うく名前が「ヨコヅナ」になりそうでしたが、お客様の投票で「ミヤ(誕生日3月8日の語呂合わせ)」に決定!

三度目の正直ともいえる今回、ヒロはさぞかし赤ちゃんがかわいくて仕方なかろう…
と、うっとり目を細める準備をしていたのですが、ころころと転びまくるミヤを気にも留めずエサに猛進する放任ぶりで見る人をひやひやさせています。

さらになんだかミヤを生んでから表情がりりしくなり、「おてんば」という言葉がよく似合う個体だったのですが、いい女感(いいメス感?)が妙に上がったような気がします。

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母は強し!そして美し!

【ボンネットモンキー】
こちらは今まさにラッシュ真っ只中!

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当園では毎年赤ちゃんが生まれているボンネットモンキーですが、今年はとくに妊娠個体が多く、現在6頭が出産、まだ2頭が出産を控えています。
みんな無事に生み、育ててくれることを願うばかりです。

【ワオキツネザル】
4月23日、ライチが出産。
リニューアルオープンに伴い昨年日本モンキーセンターから来園した群れのうちの1頭です。

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ベテランお母さんだそうで、どこか余裕すら感じさせます。
一緒に来園した群れには若い個体が多いので、良い見本を見せてくれそうです。

毎年ベビーラッシュを迎える春(もう梅雨ですが^^;)は、赤ちゃんの誕生にうきうきするのはもちろんなのですが、
無事に出産できるかな?
子育てはできるかな?
お母さんと赤ちゃんの体調は?
…と、次から次へと心配になってしまうのがわたしたち飼育員。

幸い今年は人工哺育をしなければならない動物もおらず、母の偉大さをかみしめています。

かわいい赤ちゃんに目がいきがちですが、子育てに奮闘するお母さんたちにも注目してくださいね!

次回はまたハヌマンラングールのお話に戻りまーす!

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

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