日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.14 大きくなって~!

2016.11.17

みなさんこんにちは!
11月になりました!立冬もすぎ、宇部市はぐっと寒くなってきました。

さて、今回は大事なお知らせから。
来たる11月19日(土)・20日(日)にときわ動物園(会場はときわ湖水ホール)でSAGA19(アジア・アフリカに生きる大型霊長類を支援する集い)が開催されます!

1

ときわ動物園には大型類人猿(ゴリラ・オランウータン・チンパンジー・ボノボ)はいませんが、シロテテナガザルの飼育頭数が日本一!そして他にもたくさんの霊長類を飼育しています。
また、SAGAでの研究発表や意見交換の対象は、霊長類に限らず動物園動物全般に広がっており、たくさんの動物園関係者、動物園に関心のある方々が集まる場となっています。
コラムをお読みのみなさま、ぜひこの機会にときわ動物園にお越しください!

宣伝はこのあたりにして、ハヌマンラングールの近況をお知らせします。
前回までは人工哺育のこどもたちとその母、叔母の同居訓練についてお話しました。
とっても順調に進んでいたのですが、実はこの裏で下の妹・サトがすこし体調を崩していたんです…

2

生まれた時からタラよりも体重が軽かったのですが、とにかくなかなか体重が増えない……
タラが同じ日齢の時にはとっくに2.5㎏を越えていたのに、サトは1.8㎏を越えたり越えなかったり…
それまでは「どのくらい大きくなってるかな?」とわくわく行っていた週に1度の体重測定も、また減っているのでは…とナーバスに。

3

なぜこんなことになってしまったのかというと、コミュニケーション面の発達を優先しすぎてしまったため。
4頭ですごす時間をできるだけ長くとるようにしていたので、エサを食べる時間も4頭、少なくともタラと2頭ですごさせていました。
こどもとはいえ健康優良児の姉・タラは食べるのが速く、また力も強いので、サトが食べられる量が少なくなってしまったのです。
その様子をわかってはいたものの、できるだけ早く他のサルたちに馴染んでほしい!という思いから、もう少し様子を見るという判断をしていました。
合計のエサを増やしても、サトの体重はなかなか増えず、反対にタラはすくすく太っていきました。

しかしもちろん健康に大きくなってもらうことが一番!なので、日中は4頭ですごし、夕方から翌朝まではサトを1頭だけに分けてゆっくりエサが食べられるように変更。
このスタイルに変えた途端、サトの体重は順調に増えだし、少しボサっとしてしまっていた毛並みもつやつやに。

5

しかし、急に1頭だけになってしまうのがやはりさみしいのか、不安そうに鳴いたり、動きが少なくなってしまうという心配要素も生まれました。
そしてサトの体重が2kgを越えたところで再び夜はタラとすごすかたちに。
やはりタラが優勢であることは変わりませんが、サトもだんだん上手に立ち回れるようになってきました。
夜間の同居をやめてから、すこしおとなとの間に距離が生まれたようでしたが、それもだんだんと埋まっているように感じられます。

心も体もゆっくりペースですが、サトも少しずつ成長しています。

6

次回は、わたしが感じているタラとサトの性格のちがいについてお話します!

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。