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Vol.32 寒くなってきました!

2018.12.12

みなさんこんにちは!
ぐぐぐっと冷え込みましたが、体調崩されていませんか?
前回のコラムの冒頭に風邪をひいたことを書いたら、読んでくださっているお客様から心配のお声をかけていただいたり、のど飴やしょうが湯をいただいたり。やさしさにじーん…!ありがとうございました!もう元気です!
寒さは大の苦手ですが、もっこもこに着込んで頑張ります!

 

さて、そんな寒さのなか、動物たちはどのように過ごしているのでしょう?
雪国の方たちに笑われてしまいそうですが、私は今月初めの寒波ですっかりめげています。
動物たちも、きっとぶるぶる震えているはず…

 

と、思いきや。
あれれ?
元気いっぱいに岩場をかけまわるコツメカワウソ。

決して寒さに強い動物ではないのですが、身を寄せ合って暖をとるサルたちと比べると、たくましい様子。

フラミンゴを見にいくと、水の中を泳ぐ個体も。

おっと、こちらは…?
動物ではなく、濡らした麻袋でした。
暖房がばっちり効いたミナミコアリクイの寝室は、あたたかいけれど乾燥しがち。
かれらにとって、湿度は温度とともにとても大切なものなので、濡らしたものや加湿器
を使って乾燥を防いでいます。

しあわせそうな寝顔!

岩を模した寝室からぴゅっと飛びだしてきたのは、ミーアキャット。
寒い日は寝室と外を自由に行き来できるようにしています。
寝室の中もご覧いただけるようになっているので、姿が見えない時はのぞいてみてくださいね。

 

こんなふうに、動物たちがぶるぶる震えなくていいように、ヒーターを設置したり、屋内に入れるようにしたりする工夫をしていますが、ときわ動物園には寒さが苦手な種もたくさん。

南米に生息するコモンリスザルもそのひとつです。
寒い日は基本的に寝室内でぬくぬく。
リスザルの島にイカダで渡る隔週日曜日の人気イベント「リスザル・アドベンチャーラフティング」も、冬の間はお休みです。あたたかくなってから、またご参加くださいね!

 

他にも、サルのなかまを中心に、寒い日は暖房の効いた室内ですごす動物がこれから増えてきます。種によっては、ご覧いただけない場合もあるかもしれませんが、動物たちの体調管理のためですので、ご了承ください。

   

寒さが苦手な動物には、温度管理や冷たい雨風に当たらないような工夫が必要ですし、寒さに適応している動物には、きちんとその機能(例えば、もふもふの冬毛の準備ができているかどうか、とか)がうまく働いているかどうかを確かめてあげることが必要。そして時には、寒い外に出てもいいけど、あたたかい室内も用意しているよ~、好きな方を選んでいいよ~というふうに、動物たちに選んでもらえるようにしておくことが大切なときもあります。
また、赤ちゃんや高齢の個体はふつうよりも寒さに弱かったり、急な温度変化が体調を崩すきっかけになってしまう場合もあります。少し前には暑さ対策に奔走していた記憶がありますが、寒さ対策もとっても大切!

 

みなさんもご自身やご家族の寒さ対策を万全にして、冬の動物園にお越しくださいね!
そして、今年も私のコラムをお読みいただきありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ!

 

次回は、少し前にときわ動物園にやってきたニューフェイス・クロツラヘラサギのお話です。

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

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