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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.24 SSH その2

2018.4.11

みなさんこんにちは!
またもやコラムをさぼってしまいました…
ハヌマンラングールたちの冬の姿をお伝えするつもりが、いつの間にやら寒さはやわらぎ、桜が咲き、散り…  春です!

 

というわけで、今回は昨年地元の高校のSSH(Super Science High school)の授業の一環で一緒に取り組んできた調査の報告を!

 

今年1月に日本モンキーセンターで開催された第62回プリマーテス研究会(「プリマーテス」はラテン語で霊長類の意)に、高校生たちが参加してポスター発表をしてきました。

地元・宇部高校の4人!頑張りました~!
左端のおじさんは、指導にあたった当園の飼育員です。

 

自分たちが調べたことを他の人に伝え、意見交換をする貴重な機会となりました。

 

また、3月末に行われた日本家畜管理学会・応用動物行動学会の合同研究発表で飼育員も発表してきました。
たくさんのアドバイスをいただくことができたので、今後の研究に反映させていきます。

   

さて、 研究のテーマは、人工哺育で育ったこどもたちが、おとなとの社会関係を築いていく過程を明らかにすること。昨年7月から11月までの約5か月間、こどもたちとおとなたちの距離と行動を記録していきました。その間にお互いの距離が縮まることはなく、毛づくろいをしたり寄り添ったりして距離が0mになることはほぼ観察されませんでした。

 

なんだか残念…
でも、「変化がなかった」ということも、調べなければわかりませんでした。

 

お母さんに育てられていないタラやサトが、これからどんなふうに成長していくのか。
お母さんに育てられたサルとはどんなところが違うのか、同じなのか。
そして、ハヌマンラングールらしい生活を送ることができるようにするには、どうしたらいいのか。

 

今回わかったことはまだまだ少しだけですが、これから調査を続けてもっと色々なことを明らかにしていきたいです。
わかったことから、彼らのより良い動物園暮らしをサポートしていきたいと思います。

次回は、4月30日で4才になるタラのお話です!

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

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