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Vol.39 リスザル

2019.8.16

みなさんこんにちは!
全国的に猛暑の日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
ときわ動物園の園内各所には日よけのパラソルやネット、さらにミストもあちこちに設置しています。やっぱり暑いですが、帽子や飲み物を準備してご来園くださいね!

 

さて、今回はリスザルのお話。
なかなか玄人好みな霊長類の展示ラインナップを誇る当園ですが、リスザルならば知っているという方も多いのではないでしょうか。

くりっとした目と真っ黒な口元、そして四肢の先は鮮やかな黄色。
野生では南アメリカ北部の熱帯雨林に生息し、数十頭の大きな群れをつくってくらしています。
リスのような小ささとリスのような体色が種名の由来となった、なんとも愛らしいサルです。

 

さて、当園のリスザルは全部で7頭。
4頭と3頭の群れに分けて飼育をしており、緑豊かな島と室内展示を交代で使っています。

 

島には様々な植物が茂り、隠れたり休んだり遊んだり、思い思いの過ごし方をしています。生い茂る緑の中にかれらの鮮やかな黄色い体を見つけると、飼育員でも「あ!いた!」とうれしい気持ちになります。

歩くリスザル

頭隠してしっぽ隠さず…なリスザル

のぞくリスザル

   

姿は見つからなくてもキャキャッという高い声が聞こえると、人からは見えないところできっとなにやら楽しい遊びを繰り広げているのではないかなとにやっとしてしまいます。
好奇心旺盛で遊び好きなリスザルたちは、木陰のおかげで夏バテ知らず。
あまりにもちょこちょこ動き回るので、けっこう本気で永遠に見ていられそうです。

   

また、こんなふうに植物いっぱいのこの島にはリスザルのほかにもたくさんのいきものがやってきます。
トンボやバッタ、コオロギ、セミ、カエル…

 

夏休みに入り多くの虫捕りキッズの注目の的になっていますが、水辺に集まる小さないきものはリスザルのおやつ候補でもあります。

きらきら輝く翅がきれいなチョウトンボも。
(ちなみに、自然豊かな園内には他にも色々な昆虫がいますが、動物たちが捕獲用の網と勘違いして驚いてしまうことがあるため、園内での虫捕り網の使用はご遠慮いただいています。ご了承ください)

   

サルの仲間は体が小さければ小さいほど肉食傾向が強く、大きければ大きいほど植物食傾向が強いのです。

 

つまり、当園で最も体が小さいリスザルは、当園で最も肉食のサル。
かわいい小動物の代表ともいえる「リス」を種名に冠したかわいいかれらですが、その獲物は昆虫や両性爬虫類だけにとどまらず、鳥を捕まえて食べることもあります。

 

島のリスザルたちを観察していると、じーっと一点を見つめていたかと思えば、ぱっと何かをつかんで口に入れる瞬間を見ることができるかもしれません。

   

活動的でワイルドな姿を見ることができる島の展示も魅力いっぱいですが、室内の展示ではより近くでリスザルたちを観察することができます。

担当飼育員による掲示物も、ご来園の際にじっくりご覧くださいね。

 

動物との距離だけではなく、かれらの器用さや賢さを引き出したり、より楽しく過ごしてもらうための飼育員の工夫も、室内展示の魅力です。
行動観察をしながら少しずつ取り組んでいる環境エンリッチメントにもご注目ください。

ウッドチップを入れた箱の中にエサを隠し、探して食べる時間を長くしよう!というエンリッチメントをおこなっていましたが、リスザルたちには簡単すぎたので、

穴を開けたフタを取り付けてみました。

フタの効果は現在観察中ですが、穴の中をのぞきこむなど、以前にはなかった行動も見られるようになり、探したり食べたりする時間もどうやら増えていそうです。

 

見どころいっぱいのリスザルたち、ぜひご注目くださいね!

   

次回は、フサオマキザルのお話です。

 

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

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