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Vol.26 お祝いと、悲しいお知らせ

2018.7.30

みなさんこんにちは!
ぐんぐん暑くなっていますが、いかがお過ごしでしょうか?
水分・塩分補給をしっかりして、帽子をかぶって動物園にいらしてくださいね。

   

さて、今回は夜間同居のお話…と思っていましたが、7月7日にサトが3才のお誕生日を迎えましたので、まずはお誕生日会の開催報告に変更します!

 

大雨の後でお客様は多くはありませんでしたが、集まってくださった方々と一緒にハッピーバースデーを歌い、飼育員からは枝葉や野菜でつくった特製の花束をプレゼントしてお祝いしました。

サトと同じく7月生まれのお客様には、特製の缶バッチもプレゼント。

ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

 

さらに、常連のお客様からはお祝いに野菜のプレゼントもいただきました。
リーフイーターのかれらのために、小松菜、ほうれん草、水菜など、葉物野菜がいっぱいです。こちらも後日ハヌマンラングールみんなでおいしくいただきました。

いつも見守ってくださるみなさまに感謝申し上げます。

 

お姉ちゃんのタラと比べるとおとなしめで慎重派ですが、生まれたときには503gだった体重も現在では10倍以上の5.3㎏にまで成長し、立派なハヌマンラングールになりました。 リーフイーターの人工哺育は成功例がそう多くないので、心身ともにへとへとで過ごした3年前。昼夜問わず2時間おきに授乳をしたり、飼育作業中もデスクワークの時も食事の時もできるだけ抱きつかせて過ごしたり…

うまれた日のサト

 

いっしょに過ごした時間の分だけ思い出もたくさんありますが、ふにゃふにゃで頼りなかった赤ちゃんが今ではおとなたちともうまくやれるようになっていて、継母はただただうれしい限りです。

 

これからも元気に大きくなってね!

     

ここまではうれしいお祝いのお話でしたが、実は残念な訃報もありました。
サトとタラの父親であるサミーが7月1日に亡くなりました。
当園で生まれ育ったサミーは、繁殖のために日本モンキーセンターに引っ越し、メスのラムセスとのペアリングを行っていました。昨年彼女が亡くなってからはひとりぐらしをしていました。
おだやかな晩年をすごしたことを祈っています。

以前掲載した写真ですが、当園にいたころのサミー

 

サミーは、当園で生まれ育ち、一時は「ジモン」という名で到津の森公園で過ごしたこともありました。
サル1頭1頭のことを覚えてくださっているお客様はなかなかいらっしゃらないかもしれませんが、サミーは生涯3つの動物園でくらし、きっと多くのお客様に出会ったことと思います。何かしら誰かの記憶に残っていることを願っています。
また、サミーの死で国内のハヌマンラングールは当園のメス4頭のみとなってしまいました。
これからも、残った彼女たちのより良いくらしを支えていけるよう、努めたいと思います。

   

次回は、地元の高校生たちとの調査について(第3弾!)お話します。

     

そして最後に、この度のサトの誕生日は西日本各地で甚大な被害を及ぼした豪雨災害の最中となってしまいました。宇部市では大きな被害はなく、7日は朝から雨が上がり、楽しみにしてくださっているお客様もいらしたため予定通りお誕生日会を行いました。
亡くなられた方々のご冥福と、被災された皆様が少しでも早くおだやかな日々を取り戻せることを心よりお祈りしております。

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

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