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Vol.40 フサオマキザル

2020.2.15

みなさんこんにちは!
半年ぶりの更新となってしまいました…お久しぶりです。
引き続き、ときわ動物園でくらす動物たちのことをお伝えしていきたいと思います。
よろしければお付き合いくださいませ。

さて、今回はフサオマキザルのお話。

種名の由来になった角のようなふさふさの毛と、しっかりと枝に巻き付く力強い尾が特徴的なオマキザル科の仲間です。
このコラムでずっと話題にしてきたハヌマンラングール(オナガザル科)にも長いしっぽがありますが、かれらのしっぽは移動時のバランスをとる役割があるくらいで、フサオマキザルのように力を込めて使うことはできません。

体重は2~5㎏程度と小さく、当園には顔つきがかわいらしい個体も多いのですが、実は力が強くてパワフル。そしてとっても賢いことで有名です。

 

南アメリカ北部に生息するフサオマキザルは、「南米のチンパンジー」と呼ばれるほど知能が高く、介助ザルとして訓練されたり、さまざまな実験に用いられることから賢さを示されることもあります。しかし、石や木の枝を道具として使う採食行動など、野生のかれらが本来もっている能力にはそれだけで目を見張るものがあり、木の実を食べるために大きな石を木の実にぶつけて堅い殻を割ることもあるそう。

 

当園のフサオマキザルにも同じことができるのでは?
刺激のひとつになるのでは?
…というわけで、かれらの能力を引き出し楽しんでもらうために、クルミを渡してみるようになりました。
はじめに割れるようになったのは、年長のオス・ゴクウ。
歯でかじって割ることができないとわかると、はじめはクルミを手に持って岩に打ちつけるようになりました。それでも割れないことが続くと、ある時から岩の上にクルミを置き、大きな石を運んできてクルミにぶつけるように。それを何度も何度も繰り返し、ついに殻を割れるようになったんです。

そしてゴクウの背中を見ながら現在修行中なのが、もう1頭のオス・ジョー。
少しずつ上達していますが、ゴクウに横取りされてしまうこともあり、まだひとりで割ることはできていないようです。

 

クルミを渡すのはたま~に、そして不定期ですが、クルミ割り以外にも実にさまざまな行動が見られるフサオマキザルたちに夢中になること間違いなし。

7頭のサルたちのコミュニケーションやころころと変わる豊かな表情にも注目です。

ぜひ個性豊かなフサオマキザルたちに会いにいらしてくださいね!

   

次回は、ジェフロイクモザルのお話です。

著者プロフィール

川出比香里(かわで・ひかり)

1991年生まれ 埼玉県出身
専門学校を卒業後、埼玉県こども動物自然公園でのアルバイトを経て、2012年にときわ動物園就職。偶蹄類が好きでサルは大の苦手だったが、担当になるとあっという間に夢中になり、今では3児(すべてサル)の母。

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