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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.10 「雪に暮らす」

2013.1.8

里山ってなんだろうかと考がえたことはありますか?豊かな森林があったり、動物が暮らしていたり、昆虫がいたりするのが里山でしょうか。確かにその通りなのですが、実はそれは人々の暮らしがあって初めて豊かな里山だと言えるのかもしれません。

最近では里山と言うキーワードが頻繁に使われておりそういった記事も多く見られます。よく聞くのは森林の重要性で、これは手入れがされて初めて豊かな森となるようです。それから田んぼは農村の根幹でもあります。森林と田んぼの具体的な重要性についてはここでは省きますが、里山の暮らしが農村を支え豊かな日本の自然や景観が保たれているのだと思います。ただ、現実は農村から若者がどんどん都会に流れてしまっているのです。

棚田で懸命に働く高齢のお百姓さんに、「続けるのは大変、、、」と教えていただいたことがあります。この一言にものすごく重みを感じたのです。言葉の裏には、「やめるのは簡単だがこの里山を守らねば」という意欲が感じられたからです。私が暮らすのは北陸という雪国です。里山の暮らしは想像以上に苦労もあるでしょう。雪と共に暮らし、雪解けと同時に農業に従事して里山を守ろうとする生活にエールを送りたいものです。

雪に埋もれる厳しい里山は温かな人の暮らしに支えられている

降雪の度に重機が出動しなくては集落は孤立してしまう。

山村の雪は深いが、それに負けていて生活は成り立たない。

山村の温かな人々の生活は雪に覆われようとも変わることはない。

一匹の飼いネコが振り向きながら去って行った。
彼らもまた人々と共に生きている大切な仲間。

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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