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Vol.25 夏の朝

2014.8.9

 夏というと誰もが印象深いイメージを持っているのではと勝手に感じているのですが、それは夏休みがあるからかもしれません。そして大人になっても子供の時のような感動を求めて自然に触れ合いたいとする自分がいます。

 では自分にとっての夏のイメージとはいったい何だろうと考えてみると、昆虫であったり、草むらであったり、太陽であったり、朝の景色だったりするのです。それらはやはりすべてが子供の時に見たり感じたりしたものなのです。何十年たっても何も変わらずに記憶された情報がいつまでも自分の夏であり、無意識のうちにそんなイメージを求めているのでした。もっとも今でも網と虫かごをもって蝶やセミやカブトムシを追いかけているわけではありませんが、イメージ的には子供のころとは何も変わってない。

 里山に関心を抱いてカメラを向けている。でも単なる景色ではなく頭の中のイメージはいつも子供のころに感じたイメージなのです。それは自分の中のどこかで、子供のころに戻りたいという気持ちが強いからなんでしょうか。

何でもない朝の光景だが、夏だというだけで個人的に印象深くなる。

何でもない朝の光景だが、夏だというだけで個人的に印象深くなる。

農家の朝は驚くほど早くて感心するが、日本の里山の一番いい時間かもしれない。

農家の朝は驚くほど早くて感心するが、日本の里山の一番いい時間かもしれない。

朝露にたたずむモンシロチョウが、朝日を浴びて今日のいのちを輝かそうとしていた。

朝露にたたずむモンシロチョウが、朝日を浴びて今日のいのちを輝かそうとしていた。

シオカラトンボがなつの風情を精一杯かもしだしていた。

シオカラトンボがなつの風情を精一杯かもしだしていた。

炎天下の中でも平気で農業に従事するこのエネルギーが日本の里山を支えているように思えた。

炎天下の中でも平気で農業に従事するこのエネルギーが日本の里山を支えているように思えた。

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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